国際イルカ・クジラ教育リサーチセンター国際イルカ・クジラ教育リサーチセンター | アイサーチジャパン

入会のご案内
 

活動レポート

イルカのアイコン スタッフ研修でスナメリ調査をしました。 兵庫県 姫路港〜家島〜坊勢島

こんにちは、スタッフMです。
4月某日、関西スタッフ4人で研修を兼ねたスナメリ調査をしてきました!

10 時

姫路駅から姫路港へ

スナメリをまだ見たことのないメンバーもいたため、フェリーを待っている間に港でスナ メリの見え方や見つけ方を復習。 この日は姫路周辺海域でイルカやスナメリを見た、という情報も事前に入っていて一同ワ クワク、期待を膨らませていました。

11 時 50 分

家島フェリーで出発!

思っていたよりも大きなフェリーで快適★
それぞれ窓辺の席に分かれて海を見つめます。

姫路港を出港してわずか 5 分後…

なんと、スナメリが座っていた席の真横からにゅるんと姿を現しました!!! びっくり!!! どうやら船に気づかずにぼーっとしていたスナメリのようで、船に気づいて慌てて呼吸浮 上した模様。 人生初めての生の野生のスナメリをそんな間近に見られるなんて、ビギナーズラックの強 さ!幸先のいいスタートです。

スナメリは背びれがなくて、呼吸で水面に現れたときの背中を見つけないといけないとい う発見の難易度が高めのイルカ。 海面の状況が少しでも良くなければすぐに波と交えてわからなくなってしまいます。 船に乗っている間は海面に当たる日光の反射がかなり強くて、どれがスナメリなのか見分 けるのが難しい状況。 それでも、途中何度かスナメリの姿を見つけることができました。 (レポートを書いている私はスナメリを見つけられていません…)

12 時 30 分

家島上陸! お昼時なのでランチ❤

いろいろなお店がある中で、私たちは海の見えるカフェへ。 しらす丼や島エビカレーなど、海の幸メニューが満載。 どれも美味しそうで迷っていると、店員さんがふと海鮮丼にのっているお魚のメニューを 出してくださりました。

全員一致で海鮮丼に決まりました。 鯖は新鮮でないとお刺身では食べられないのに、この海鮮丼には鯖のお刺身が… 家島のお魚の新鮮さを実感。おいしい〜! スナメリたちも食べている魚を私たちも食べている、なにかわからない親近感に満ち溢れ ました…

ランチの後の動きは島の人に聞くのが一番、ということで店長さんにあれこれ相談させてもらいました。
店長さんは、釣りが大好きで神戸から家島に移住されたそうで。「南側の海岸で釣りをしている時に時々スナメリを見かけるよ」と、 島民にとってはスナメリの存在は日常の風景とのこと。なんとも、うらやましい!!!
前もって立てた予定では、陸からスナメリを探せるスポットを探す予定でしたが、南側の『坊勢島』へ渡り、そこから姫路に戻る海上ルートがあると教えていただき、島巡りに予定変更しました。

家島は海の香りが気持ちよくて、春の野草が生き生きのびのびとしていました。

13 時 50 分

家島から坊勢島へ

島と島の間なので海面は波もなく鏡のようにぺたーっとしていました。 スナメリがいればすぐに見つけられそうですが、今回は見つからず。。。 船の船長さんも「昔はいたんだけどな、ここ十数年は見ていない」とのこと。 スナメリのいる場所といない場所があるのか?それとも出没する時間があるのか?

坊勢島上陸!

船着場の岸壁の周りは魚影がたくさん。 そばの漁港では、漁師さんが網の手入れをされていました。ちょうど今はシラス漁のシーズン。 何十メートルもありそうな網に何人もの漁師さんで作業をされていました。

漁師さんのご厚意で、漁港の一角には魚の育成を行う施設を見せていただきました。大きな水槽に1 ㎝程度のヒラメの赤ちゃんたちがたーーーくさん。水産試験場でふ化させた魚を放流できる大きさになるまで育てているそうです。水族館でもなかなか見られないヒラメの赤ちゃんのあどけなさに心が奪われてなかなか水槽から離れられませんでした。

14 時 45 分

坊勢島から姫路港へ

次の移動の時間もあるので、島の散策は船着場の周りだけにして、姫路港へ。 さてここでもスナメリを探しましょう!途中弱く風が出てきていて、波が少しありました。 ボラが跳ねたり、カモメが優雅に風に乗っていたり、海を満喫です。

あー、姫路港に着くなぁ〜 と一抹の侘しさを感じていた時、 姫路港の入り口にある赤灯台の下に…!
スナメリ発見!
行きのスナメリとほぼ同じ場所なので同じ個体かも?
行き帰りでどちらもスナメリに出会えるとは〜。驚くばかりです。

16 時

姫路港から岸壁へ

船を降りて、今度は陸から見られるポイントがあるので、車で移動しました。 この時期、海上は夕方から風が吹きやすく、調査日は特に暴風が…(風が吹く前に船移動 ができてよかったぁ…) 姫路港の外はバリバリの荒波で突堤を歩いていたらしぶきがかかる始末です。 一方、姫路港の内側は突堤のおかげで穏やかな海。 風の当たらない場所に移動して 1 時間ほど姫路港内のスナメリを探したのです。 ボラはぴょんぴょん飛んでいたけれど、スナメリはいませんでした。

さて、今回の研修の成果は・・・

スナメリの姿を確認できたこと。
島の様子を見て回れたこと。
海の幸のありがたさを感じられたこと。
そして、 今後の活動のヒントを得られたこと…

たくさんの収穫がありました!

今回の研修は、6月のスナメリ観察会へとつながります。
昨年に続き、帆船みらいへでスナメリのくらす海を知る航海をします!!
詳しくはイベント情報へ♪(近日公開!!)

イルカのアイコン つながるマルシェに出展しました

こんにちは。活動レポート久しぶりのダイスケです。3月19日(日)に開催された、武蔵小杉の「つながるマルシェ」のご報告です。
もともとは3月18日(土)の予定でしたが、雨天予報だったため前日の金曜日に順延の連絡をいただき、19(日)に「骨と歯に触ってみよう」と「出張フリッパーズストア」を出展しました。

ブースを訪れていただいたのは、冊子の配布数から推計すると300名ぐらいかと思います。お客様層は親子連れが最も多く、その他にも人通りが多い場所ならではの幅広い方々に来ていただきました。
つながるマルシェ全体でスタンプ(シール)ラリー(景品有り)をしていることもあり、シール目当ての方も多少いらっしゃいましたが、多くの方が最後まで話を聞いてくださりました。

実物の骨や歯、ひげ板を通りに面したところに並べていたので、目に留まることが多かったようで、フラッと立ち寄っていただけるようでした。
スタッフは7名いたので、物販、呼込み、解説、冊子配布そして休憩もしっかりと取ることができ、スムーズに実施できました。
解説は一人が一家族または1グループを担当して最後の水の循環やごみの話までできるスタイルに自然になりました。同時に3グループぐらい対応できたと思います。

参加者アンケートでは、アイサーチ・ジャパンブースの評価が高かったとのこと。多くの方にお話ができ、スタッフも楽しい時間を過ごすことができました。
会場は風が強い時間もあり、日陰の時は大変寒かったですが、主催者さんからカイロの差し入れがあり、大変ありがたかったです。
主催のかわさき市民活動センターのみなさん、今回は出展機会をいただきありがとうございました。

イルカのアイコン <なおのイルクジライフ> 「ヤクシマ・クジラ&イルカ研究所」編

「なおのイルクジライフ」では、アイサーチ・ジャパン代表の相良菜央が訪ねたイルクジに関わる団体や場所、イルクジや海について思うことなどをご紹介していきます。
今回は【ヤクシマ・クジラ&イルカ研究所】です。

クジラを愛し、「おかえり」と迎える人。
まっすぐ海を見つめるその眼差しには、光が満ちているようでした。
自然の豊かな屋久島でザトウクジラの観察をする「ヤクシマ・クジラ&イルカ研究所」という団体があります。
研究所の皆さんと話していると、心からクジラを愛していることが伝わってきてとても温かな気持ちになります。
先日、私もクジラ観察に同行させていただきました。

冬は暖かい海に訪れ、夏には北の海で生きるザトウクジラ。
日本では沖縄(特に座間味)や奄美での観測が有名ですが、屋久島でも定期観測が始められて何年か経ちます。ヤクシマ・クジラ&イルカ研究所は、出来る限りクジラたちに負担を与えないように、岸からの観察を心掛けていました。
広い視野で海を目視し、ブロー(潮吹き)を見付けたら双眼鏡で観察。
ブローを見付けた瞬間のあの喜びといったら。格別です。
同じ空間に、同じ生命として、同じ時を共有していることに感動するばかり。

《写真提供:ヤクシマ・クジラ&イルカ研究所 高田奈央》

クジラたちがのびのびとジャンプしたり、リラックスした様子でずっと同じ場所に留まって休む姿が見られるのは、研究所の皆さんの「やみくもに追いかけ回したり騒音などでクジラたちの生活を邪魔したりせず、彼らの目線に立って考えられる人であり続けたい」という熱い想いがあって
のことでしょう。
私は、目の前でゆったりと泳ぐクジラたちを眺めながら、改めてこの研究所の皆さんの心の在り様に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになりました。

屋久島は、森の奥深さも素晴らしい島ですが、海にもぐると青の世界の美しさにも驚かされます。
年間を通した降水量も多く、太陽・風・緑・水の恵みに潤う島のよう。
その全てがあるからこそ、クジラもその中に調和している・・・クジラや縄文杉だけを切り取って島を見るのではなく、自然のつながり、自然界の営み全てに“感謝”の気持ちを忘れずに、また訪れたいと感じました。そして、そう思ってくれる人が、増えますように。

春になり、北へ出発するクジラたち。「行ってらっしゃい」と、見送る人。
またこの島に帰ってきてくれるよう、この島の美しさが保たれることを、研究所の彼女たちと一緒に私も願ってやみません。

(文:相良菜央)

ヤクシマ・クジラ&イルカ研究所
屋久島でザトウクジラの観察をしている団体。クジラたちにできる限り負担を与えない観察スタイルが特徴。
https://www.yakushima-whale.com

余談のおはなし…

屋久島の海でビーチクリーンしていたら、箒が流れてきました。
これは、“もっと海をきれいにしてね”というメッセージ…?
なので箒も使って海のおそうじしてきました!
明るい未来につながりますように。

イルカのアイコン 大阪湾フォーラムに出展しました

3月19日(日)、『大阪湾フォーラム』に初出展しました。
『大阪湾フォーラム』は大阪湾周辺で生き物や環境のことを考え行動する団体が集まって、活動を発表したり交流する場。『せんなん里海さくらフェス』も同日開催されていて、海上保安庁などの乗り物展示や屋台、ブラスバンドによる演奏もあり、多くの親子連れでにぎわっていました。

今回のワークショップは、大阪湾にちなんで生息しているスナメリをはじめ来遊したことのあるクジラたちを折り紙でつくりました。こちらの折り紙、Whale Artist あらたひとむさんオリジナルなんです。

折りながら、特徴や生態を解説したり、「クジラのどんなところが好き?」「どこで会ったの?」とお話したり、参加した子どもたちからも「マッコウクジラはね~、深海にいるんだよ。ダイオウイカ食べるの!」「水族館で追いかけられたの~。僕のこと好きなのかも」といっぱいお話してくれました。

さすが大阪。スナメリを知っている人が多かったです。
でも、”目の前の海にもいる”ということは、あまり知られていない様子。身近な海は、スナメリをはじめとするたくさんの生き物たちがいるステキな場所なんだということをもっと知ってほしいですね~。

大阪湾フォーラムの様子
細かいごみがたくさん!
フォーラムで大阪湾への想いを書きました
こんなにたくさん拾ったよ

イベントの後は、「ごみ拾いのごみ袋をもらったから」と子どもスタッフからの提案でビーチクリーンをすることに。
子どもたちは2月のビーチクリーンアップにも参加していて、「これ、この間聞いたよ!」と学んだことを教えてくれたり、「マイクロプラスチックってこれ?どんな場所に多いんだろう」とさらに深く考えたりしてました。

クジラたちと同じ地球に生きていることを感じて生活していくってどういうことだろうと話したりして、青空と潮風と桜咲く春の陽気の中、ゆったりとした一日でした。
フォーラムおよびフェスティバルの関係者のみなさま、来場者のみなさま、すてきな時間をありがとうございました。

イルカのアイコン 浜甲子園でビーチクリーンアップを行いました

こんにちは!ボランティアスタッフのエリンギです。
2月26日(日)兵庫県の浜甲子園でビーチクリーンアップを実施しました。
当日風が少し強く体感温度が低い日となりました。
大人9名、こども6名の皆様が参加してくださりスタッフ5名を合わせて20名で海へ繰り出しました。

今回のビーチクリーンアップのテーマは【海を知って伝えられる人になる】です。
ビーチのクリーンアップはもちろん、海について考えて知っていく機会も設けられた豪華二本立て(^^)
集合場所となった研修センターは、展示物も多く到着後開始までの時間に館内散策をしている方もいたりとお楽しみポイント満載でした。

14時になったところでまず、アイサーチご挨拶や皆さまの緊張を解くべく恒例のクイズ開始です。イルカとクジラの違いは?など皆でクイズを楽しみました!
そんなクイズの中で、ゴミの量についてのクイズがありました。

人が一人で出す一日のゴミの量を考えたことはありますか??

私は量を考えたことがありませんでした…。日常生活の中でなんとなーくゴミ箱へ運んでいるゴミたちがそんなにたくさんあるのか!!と本当に驚きでした。
興味がある方は是非一度お住いの地域のごみの年間総排出量をしらべてみてくださいね♪
とても興味深い数字になっていると思います…。

クイズの後は今回初お目見えのワークショップ!
ゲーム感覚で海のゴミについて考え、海に出る前に「どんなゴミがあるのだろう?」「そもそもどんなものがゴミなんだろう??」とそれぞれの考えを簡単にアウトプットしました。
(年齢関係なく楽しめるワークショップの詳しい内容は是非参加して楽しんでみてくださいね♪)

そこからはいざ海へ!
こどもチーム、大人チームと数班に分かれて広がりなるべく広く海岸のクリーンを進めていきます。
自然のゴミではなく人工物】私たち人間が便利に暮らせるようになりその中で生まれてしまうごみ・・・。大きなもの、バラバラになってしまって石や貝と区別がつきにくいもの。いろんなものが波打ち際に集まってきています。
途中海の生き物を見つけてギャーギャー騒ぐ(私…)大人、自然にふれて自分なりの考えや思いをそれぞれ口にしていくこどもチーム。
一つ一つは小さくてもだんだん重くなっていく袋。
こどもチームのみんなにもゴミ袋を持ってもらい集めたゴミや重さを確認しました。

その後、研修センターに戻りどんなゴミがあったか、海はどんな様子だったかなどを話し合い見事ゲームをクリアされた方もちらほら(^^)
参加者同士で話し合って気付いたことは、ゴミが思ったよりも少なかったことと細かいゴミが多かったということ。
管理され地域の皆様にも大切にされる場所なんだ。ということをみんなで再確認しました。
また、遠方から来てくださった参加者様に、場所によっては「地域独特のごみがある」、「管理が届かない海の惨状」をお聞きする場面があり、私が知らないことがまだまだたくさんあるんだな。と実感する場面でもありました。
そして、これから一人一人がどう過ごしていけば海がきれいに保たれるのか。出来る事やこんなふうになればどうかな?などのアイデアを考え、今すぐ皆に言いたい一言!を発表しワークショップは終了。

最後に人間の暮らしの中にある自然は全て繋がっている。ということを『水のつながりのお話』を代表 相良からお話しし、その日は終了となりました。

こどもチームではディスカッションの時間をつかって素晴らしいあいうえお作文を作ってくれました!!是非紹介させてください!!

あ あきかん、たばこ、プラスチック
い いきものぜんぶのことをかんがえる
う うみにごみをながさない
え えこをして
お おちているごみをひろおう
う うみのいきものがこまっている
み みのがさない
の のこさずたべる
ご ごみをへらす
み みんなみんなでがんばろう

どうでしょう?ビーチクリーンアップに参加して感じたことをこのような作品に仕上げてくれてこの半日でみんなそれぞれに色々感じてもらえたんじゃないかな。と思う瞬間でありました。

この日、何度も言いましたので、もう合言葉になりつつありますが、実は私、海なし県の出身なんです。
なので、海への憧れが相当に強いのでございます(笑)
車や電車に乗って県をまたぎ車窓から海なんかが目に入ると「わぁ!!海だ!!!」というアレです。
ビーチクリーンアップへ参加してみたいと思ってもどうすればいいのか分からないし勇気も出ず参加するまでの期間が長かったのです。
今、アイサーチの活動に参加し学びの機会が増えイルカやクジラが住みやすい海を作ることに関わることができ、とても楽しんでいます。

今回のビーチクリーンアップはいろんな場所から参加してくださった方のおかげで、私は今まで以上に日本の海を知ることが出来ました。
参加してくださったみなさま、浜甲子園研修センターの皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました!

Top