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活動レポート

イルカのアイコン 浜甲子園でビーチクリーンアップを行いました

こんにちは!ボランティアスタッフのエリンギです。
2月26日(日)兵庫県の浜甲子園でビーチクリーンアップを実施しました。
当日風が少し強く体感温度が低い日となりました。
大人9名、こども6名の皆様が参加してくださりスタッフ5名を合わせて20名で海へ繰り出しました。

今回のビーチクリーンアップのテーマは【海を知って伝えられる人になる】です。
ビーチのクリーンアップはもちろん、海について考えて知っていく機会も設けられた豪華二本立て(^^)
集合場所となった研修センターは、展示物も多く到着後開始までの時間に館内散策をしている方もいたりとお楽しみポイント満載でした。

14時になったところでまず、アイサーチご挨拶や皆さまの緊張を解くべく恒例のクイズ開始です。イルカとクジラの違いは?など皆でクイズを楽しみました!
そんなクイズの中で、ゴミの量についてのクイズがありました。

人が一人で出す一日のゴミの量を考えたことはありますか??

私は量を考えたことがありませんでした…。日常生活の中でなんとなーくゴミ箱へ運んでいるゴミたちがそんなにたくさんあるのか!!と本当に驚きでした。
興味がある方は是非一度お住いの地域のごみの年間総排出量をしらべてみてくださいね♪
とても興味深い数字になっていると思います…。

クイズの後は今回初お目見えのワークショップ!
ゲーム感覚で海のゴミについて考え、海に出る前に「どんなゴミがあるのだろう?」「そもそもどんなものがゴミなんだろう??」とそれぞれの考えを簡単にアウトプットしました。
(年齢関係なく楽しめるワークショップの詳しい内容は是非参加して楽しんでみてくださいね♪)

そこからはいざ海へ!
こどもチーム、大人チームと数班に分かれて広がりなるべく広く海岸のクリーンを進めていきます。
自然のゴミではなく人工物】私たち人間が便利に暮らせるようになりその中で生まれてしまうごみ・・・。大きなもの、バラバラになってしまって石や貝と区別がつきにくいもの。いろんなものが波打ち際に集まってきています。
途中海の生き物を見つけてギャーギャー騒ぐ(私…)大人、自然にふれて自分なりの考えや思いをそれぞれ口にしていくこどもチーム。
一つ一つは小さくてもだんだん重くなっていく袋。
こどもチームのみんなにもゴミ袋を持ってもらい集めたゴミや重さを確認しました。

その後、研修センターに戻りどんなゴミがあったか、海はどんな様子だったかなどを話し合い見事ゲームをクリアされた方もちらほら(^^)
参加者同士で話し合って気付いたことは、ゴミが思ったよりも少なかったことと細かいゴミが多かったということ。
管理され地域の皆様にも大切にされる場所なんだ。ということをみんなで再確認しました。
また、遠方から来てくださった参加者様に、場所によっては「地域独特のごみがある」、「管理が届かない海の惨状」をお聞きする場面があり、私が知らないことがまだまだたくさんあるんだな。と実感する場面でもありました。
そして、これから一人一人がどう過ごしていけば海がきれいに保たれるのか。出来る事やこんなふうになればどうかな?などのアイデアを考え、今すぐ皆に言いたい一言!を発表しワークショップは終了。

最後に人間の暮らしの中にある自然は全て繋がっている。ということを『水のつながりのお話』を代表 相良からお話しし、その日は終了となりました。

こどもチームではディスカッションの時間をつかって素晴らしいあいうえお作文を作ってくれました!!是非紹介させてください!!

あ あきかん、たばこ、プラスチック
い いきものぜんぶのことをかんがえる
う うみにごみをながさない
え えこをして
お おちているごみをひろおう
う うみのいきものがこまっている
み みのがさない
の のこさずたべる
ご ごみをへらす
み みんなみんなでがんばろう

どうでしょう?ビーチクリーンアップに参加して感じたことをこのような作品に仕上げてくれてこの半日でみんなそれぞれに色々感じてもらえたんじゃないかな。と思う瞬間でありました。

この日、何度も言いましたので、もう合言葉になりつつありますが、実は私、海なし県の出身なんです。
なので、海への憧れが相当に強いのでございます(笑)
車や電車に乗って県をまたぎ車窓から海なんかが目に入ると「わぁ!!海だ!!!」というアレです。
ビーチクリーンアップへ参加してみたいと思ってもどうすればいいのか分からないし勇気も出ず参加するまでの期間が長かったのです。
今、アイサーチの活動に参加し学びの機会が増えイルカやクジラが住みやすい海を作ることに関わることができ、とても楽しんでいます。

今回のビーチクリーンアップはいろんな場所から参加してくださった方のおかげで、私は今まで以上に日本の海を知ることが出来ました。
参加してくださったみなさま、浜甲子園研修センターの皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました!

イルカのアイコン 由比ヶ浜で新年ビーチクリーンアップを行いました

みなさん、こんにちは!ボランティアスタッフのさきです。
1月7日土曜日に由比ヶ浜にてビーチクリーンを開催いたしました。
天気は晴れ!風も少なく絶好のビーチクリーン日和となったこの日は、スタッフ含め総勢28人で活動しました。
参加してくれた人の中にはSDGs講座を受けてくれた東洋大学の学生さんや、杜ちゃいるど園で環境教室に来てくれた子たちもいて、私たちの広げた輪が繋がってることを実感できました。

砂浜に集まって、私たちが取り出したのは謎の青いロープ。
全部伸ばそうとしますが、スタッフだけでは伸ばしきれません。
それもそのはず、この青いロープは30mもあります。
参加者の皆さんにも手伝ってもらってなんとか伸ばしきることができました。
伸ばしいったところでネタバラシ。実はこのロープ、シロナガスクジラの等身大ロープだったのです!
その事を知った参加者の皆さんは「こんなに大きいの!?」と驚いていました。
このビーチクリーンを計画していた時から参加してくれる人がどんな反応をしてくれるかとてもワクワクしていたので、皆さんが驚いてくれてとても嬉しかったです。

ネタバラシの後はイルカとクジラの違いや、世界の鯨類、エサの食べ方などの説明をしてイルカ、クジラの知識を更に深めてもらいました。
その際にごみも丸呑みしてしまう事も写真付きで説明しました。
真剣な表情で頷いてくれたり、こちらの質問に積極的に答えてくれる子がいたりと、イルカ、クジラの事を考えてくれてるのがたくさん伝わってきました。

イルカ、クジラの説明の後はごみ拾いの説明をしてビーチクリーンスタート!
今回は街側、中側、海側に分かれてごみ拾いを行いました。
「埋まってるごみがあるかもしれない!」と掘ってごみを探している子や、一箇所に溜まっているごみを拾っている人など、拾い方は人それぞれ。
短い時間の中で「拾っても拾いきれない」、「もっと拾っていたい!」と夢中になってごみを拾ってくれました。
また、ごみ拾いをしている私たちを見て自主的にごみ拾いを始めてくれる人もいてとても驚きました。
輪が広がっていくのを感じられてとても嬉しかったです。

ごみ拾いが終わったら川のごみと海のごみの違いや水の繋がりについてのお話をしました。
説明の際に実際に川や海で見つけたごみの写真を参加者の人に見せると、皆さん「こんなにあるんだ」「こんな物があるんだ」ととても熱心に見てくれました。

最後は”タバコのごみ”、”危ない物”、”マイクロプラスチックを含むプラスチックのごみ”、”子どもチーム”の4グループに分かれてディスカッションをしました。
私は、”危ない物のグループ”に参加。
「綺麗な場所にはゴミを捨てようとしない。街や浜を綺麗に保つ事が1番の対策」、「分別が分からなくて海に捨てる人もいるかもしれない」、「犬の糞と同じで、マナーが改善されればゴミの数は減る」など、私とは異なる視点の意見がたくさん出てきました。
また、「1人1人が増やさない工夫や、正しいゴミの処理を実行したい」、「吸い殻がたくさんあった。場所に限らず吸い殻ケースを持ち歩く」などの意見もありました。
中には「海のゴールキーパーになる」という素敵な意見を出してくれた子もいました。

今回のビーチクリーンでは綺麗に見える浜辺もよくよく見たらごみがたくさんある事、自分とは違う視点の意見がある事など、たくさんのことに気付かされました。
また、私たちが繋げた輪がどんどん広がっている事を改めて感じる事が出来ました。
今日のビーチクリーンの経験を活かして、生き物がもっと暮らしやすい環境を作っていけたらいいなと思います。
これからも皆と一緒にイルカ、クジラ好きの輪を広げていきたいです!

最後に今回参加してくださった皆さんにお礼申し上げます。
ありがとうございました!

イルカのアイコン 海の環境学習教室を杜ちゃいるど園で行いました。

こんにちは!ボランティアスタッフのさきです。
12月26日に神奈川県の杜ちゃいるど園にて「海の環境学習教室」を行いました。
参加してくれたのは30名の好奇心旺盛な子どもたち。元気いっぱいでとても良い子たちでした。

スタッフ自己紹介の後は、イルカ・クジラのことを知ってもらうためにイルカの体の仕組みやエサの食べ方、イルカと魚の違いについて話しました。
クイズに元気に答えてくれたり、思ったことを素直に言ってくれたりするので、話している私も楽しくて仕方なかったです。
最後にはザトウクジラの等身大ロープを皆で伸ばしましたが、あまりにも大きすぎて大きな輪っかができてしまいました。
お部屋に入りきらないほどの大きさに子どもたちも大はしゃぎ!輪っかの中でイルカの真似をする子もいました。

レクチャーの後は4つの班に分かれて電車ごっこのスタート!
目指すは“世界の鯨”駅、“ザトウクジラの尾ビレのタペストリー”駅、“骨や歯・ヒゲ板”駅、“イルカ・クジラなりきりゲーム”駅の4駅。
それぞれの駅には担当のスタッフがおり、骨を触ったり、ザトウクジラの尾ビレの大きさを体感することができます。

私は“世界の鯨”ポスターが貼られている駅を担当しました。
駅に到着した子どもたちは「この子なにー!?」「この子はなんでこんな傷があるの?」と質問が湧き出て仕方ない様子。
急遽、子どもたちの質問に答える形式に変更。
時間があっという間に過ぎてしまいました。子どもの好奇心は凄いですね!凄すぎて途中で息切れしてしまいました…。

電車ごっこの後には環境の話。
ここではイルカがレジ袋などのゴミを飲み込むことがあることや、地球上の水が繋がっていることを伝えました。
ゴミの写真を見せ、そのゴミが一頭のクジラのお腹から出てきたものだと知った子どもたちは、「かわいそう」と言ったり、お腹をさすったりと、クジラの気持ちになって考えてくれました。
また水のつながりの話の時は、こちらが「この水はどこに行くかな?」と聞くと、自分たちで考えて元気に答えてくれました。

環境の話の後は再度4グループに分かれて、自分たちがゴミを減らすために出来ることについて話し合いました。
私の班ではゴミはゴミ箱に捨てる、リサイクルをする、みんなで町のゴミを拾う、SDGsに力を入れるなど、様々な案が出ました。
他の班では飲み物を飲む時は紙コップではなくガラスのコップを使う、ゴミになる前に工作に使う、飲み物を買う時はペットボトルのものではなく、紙パックのものを買うなどの案も出ました。
また、「ゴミ箱に捨てたゴミはどうなるの?」「この名札もゴミにしたら海に流れていっちゃうかもしれないから、どうしよう。まだ使えるかな?」と聞いたことを繋げて考えたり、疑問に思ったりしていました。

最初はどんな風に話せば良いか迷っていましたが、子どもたちの元気で素直な反応を見て、楽しみながら話すことができました。
私たちが話したことと繋げて考えてくれていることがとても嬉しかったです。
また、子どもたちの何気ない一言に気付かされることがたくさんありました。
ゴミを出すことが良くないことというより、ゴミを減らすことでイルカやクジラの棲む海が綺麗になる!という前向きな気持ちで取り組んでいってくれたら嬉しいです!
これからもゴミと上手に付き合えるように、話を聞いた人が前向きな気持ちで取り組みたくなるようにイルカや環境の話をしていきたいと思います。

最後に今回参加してくれた30名の子どもたち、依頼してくださった先生、ご協力いただいた関係者の皆様にお礼申し上げます。
ありがとうございました。

イルカのアイコン 東洋大学のSDGs講座で講師を務めました

12月16日、東洋大学”SDGs講座”の1コマに講師として呼んでいただき、「SDGs14:海の豊かさを守ろう ~イルカ、クジラの世界から見つめるSDGs~」という題目で授業をしてきました。

大学の教室で、対面で受講する学生も、オンライン受講する学生もいるという、”ハイブリット式”授業。
約30名の方に聴いてもらいました。
授業前は教職員の方々が温かな空気で出迎えてくださり、授業後は学生さんたちが残っていろいろ聞いてくれて、最初から最後まで素敵なひとときでした!

SDGs14は「海の豊かさを守ろう」ですが、「海の豊かさ」とは何でしょう?
授業の最初は、イルカ・クジラの暮らす海の世界をお届け。
多種多様な鯨類を紹介したり、水中でのクジラの声を聞いたり。海には、ただ町にいて「海」という言葉を耳にするだけでは想像できないほどの「豊か」な世界が広がっています。

その「海」が抱えている、環境問題。
実際の写真をお見せしながら、SDGs14の内容を伝え、日常で取り組める海洋ごみへの対策に話を進めていきました。
SDGsはゴールが17個に分かれているけれど、実はどれも繋がり合っています。
学生の皆さんには、柔軟な頭で、SDGsを使って”行動する人”になってもらいたい…そんな想いで、お話させていただきました。

「自分に出来ることは、何だろう?」
とても素晴らしい学生さんたち。
グループディスカッションでは、活発な意見交換がされ、たくさんの声が飛び交っていたことが印象的でした。
学生さんたちの熱が、地球の未来を明るくしていくのだなぁと感じました。
一人ひとりのチカラは小さいけれど、皆で集まれば大きなチカラになる!
海の未来のために、皆で時を紡いでいけたら嬉しい限りです。

アイサーチ主催の新年ビーチクリーンに参加したいと言ってくれた人がいたり、
「シャチ好きなんです!」と、CASIOのシャチ時計を付けてくれてる人がいたり。
授業後に話が盛り上がり、新しい企画につながりそうな兆しも・・・?
お声掛けしてくださった教職員の方、受講してくれた学生さんたち、大学とアイサーチをつないでくださった方、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!!

学生たちのグループディスカッションで出た声を一部シェアします。

・大学の近くのセブンイレブンに、リサイクルBOXがあったので、そこを活用するようにしたいと思った。
・今回初めて知ったことがたくさんあったので(海洋ごみに関して。陸地から海へ流入することなど)、掲示板に、ポスターを作って貼って他の学生にも教えてあげたい。
・今レジ袋有料になっているけど、その本当の意味が分かった。
・ストローも紙になってきていて、それも良いけど、”紙だと使いにくい”という声も聞くので、そういう人には”マイストローを持つようにすれば、プラゴミにもならないし使いやすい物を使えるから良いよ”、と、広めたい。
・MSC認証ラベルの魚を探すように心掛けてみたい。
・100%完璧主義でごみを減らす、とかだと難しくなっちゃうから、ゆるく、「出来る時にやる」ということを心掛ければ、やりやすくなるから良いかも。
・ペットボトルは簡単に買えるし水筒より軽くて使いやすい。だから使っちゃうけど、水筒を、持ちたくなるような物(デザインとか軽量化とか)にして、マイボトル持つ人を増やしていけたら良いと思った。

アイサーチ・ジャパン代表 相良菜央

イルカのアイコン レクチャー「大阪湾のイルカ・クジラたち」を開催しました

12月4日(日)、ICERCレクチャーを行いました。講師に鍋島靖信さん(大阪市立自然史博物館 外来研究員)、近藤茂則さん(大阪ECO動物海洋専門学校 副教務部長)をお招きし、「大阪湾のイルカ・クジラたち」についてお話いただきました。

鍋島さんからは、これまで来遊や漂着したイルカ・クジラの種類とエピソードについて貴重な資料と共に紹介いただきました。
「イルカ・クジラが大阪湾で姿を現すことは自然の中でごく当たり前で、むやみに人間が接触する必要はありません。私たちが思っているよりたくましい生命を持っています」という言葉が、アイサーチの大切にしている言葉”All as One(イルカ・クジラもヒトも同じ地球に生きている)”ともつながり、あらためて自然との向き合い方を考えさせられました。
また、最後には、「死んでしまったイルカ・クジラは標本になることで生態を知るきっかけになる重要な役割を果たしています。生態やエピソードを伝えて関心を持ってもらうことで、はじめて自然を守りたいという気持ちが芽生えるのではないかと思います」と博物館などでの教育の役割ついてお話しいただきました。

近藤さんからは、大阪湾に生息するスナメリについて詳しくお話いただきました。
「スナメリは最も人間の生活に近い場所で暮らす鯨類で彼らを知ることが環境を知ることへつながります」と前提し、大阪湾だけでなく瀬戸内海での生息状況や生息数の推移などを紹介し、これまでの調査の内容や結果、そして地形や漁師さんからのヒアリングなど広い視野で、今の大阪湾がどのような状態なのかをひも解いていきました。
結果として、大阪湾はスナメリにとって生息しやすいとはいいがたいそう。そして、「調査・研究を継続的に行い生息状況を明らかにすることがイルカ・クジラにとってすみよい環境の海にすることへつながる」とまとめられました。

質疑応答も時間いっぱい多くの意見や質問について丁寧に解説いただき、お二人のお話の後は、20名の参加者がテーブルごとに印象に残った話や講演を聞いた感想などをディスカッションして、学びを深めました。

ご講演いただいた鍋島さんと近藤さん、そして参加いただいたみなさまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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