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活動レポート

イルカのアイコン 八景島マリーナ主催「クジラキャンプ」9月 環境編を担当しました


文:相良菜央

お天気に恵まれた9月18日(祝)、八景島マリーナ主催「クジラキャンプ」の活動を行いました。

朝の海は、朝陽に照らされてキラキラ。活動前に八景島の海を眺め、地球の未来もこんな風に輝くものであると良いなぁと想いを強くしながら会場へ。
午前の部、午後の部、ともにアットホームな雰囲気で活動することができました。

午前の参加者は、中学生2人とプロジェクト・ワイルド所属の方の計3名。
アイスブレイクのゲームで参加者の緊張をほぐしてから、イルカ・クジラクイズです!

世界の海に生きるイルカ・クジラ。
参加者一人ひとりの興味ある入口からイルカ・クジラの生態についてより深い話を伝えることができて、皆さんも楽しそうでしたがスタッフ側も楽しいひとときでした。

本物の歯・ヒゲ板・骨に触る体験では、じっくり手にとって重さ・質感・色など多くのことを感じてもらえたようです。

そして、クジラの動画視聴。八景島マリーナ沖で以前ヨット乗りの大学生たちが会ったクジラの動画です。その後はザトウクジラの声を聞き、「触れる」・「見る」・「聞く」の感覚を使ったところで、アイサーチプログラム前半終了。

中盤は、主催者の方が外で原寸大のシロナガスクジラの大きさを体験するプログラムをしてくれました。
25 mと言葉で聞くと分かりにくいですが、やはり大きい大きい。
膨らんだクジラの体内に入り、生命の大きさを感じてもらいました。

後半は、「水のつながり」について。海と町は、水でつながっている…イルカ・クジラの海を想
い、「私たちにできることは何だろう?」と、考え合いました。

~ 皆さんの意見や声をご紹介 ~
◯「物はすぐに捨てるのではなく、リメイクして別のものとして使えるようにする」
  →「繰り返し使う」「人にあげる」「買い物の時に繰り返し使える物を選ぶ」など
◯「丈夫なもの(壊れにくい)を使う」
  →「“捨てる”というのはどういうことだろう?」と、考えてみました。
◯「町のごみ箱について」
  →「汚いと皆ごみもごみ箱に入れる気がなくなっちゃう」
  →皆がごみを拾って捨てたくなるデザインを考え合いました。
   「ペットボトルを入れると音が鳴る仕組み」
   「入れ口の形を(◯△□)様々な種類にして明るい気持ちにさせる」など

活動後の感想はこちらです。
「目に見えないくらいの小さな生きものから、あんなに大きなクジラまで、みんなで同じ水に支えられて生きていることがわかった。人間だけの地球じゃないって想ったから、何万種類の生きものたちのことを考えて生きていこうと思った。」
「身近なものの考え方をちょっと変えて考えるだけでも、だんだん何か翁ことを変えることができると思った。」

一人ひとりの想いがとてもキラキラ輝いていて、温かな気持ちになりました。

午後は、小学4年生の男の子とお母さん。プロジェクト・ワイルドの方も一緒に活動してくれました。
この親子はとても熱心な方々で、アイサーチのイベントリピーターさん。そこで特別プログラム実施!

小さなボートに乗って海上散策と、骨や本などを見ながら自分の好きな鯨類について「my イルカ・クジラ図鑑作り」を行いました。

潮風を受け、しぶきを浴び、海鳥に出会った海の上。その後部屋に戻ってからは、自分で興味の湧いたイルカ・クジラを、図鑑や骨をよく見たりして自らの力で学び取り(インプット)、自分の“my図鑑”に描き写したりして表現(アウトプット)するという、充実した時間となりました。

図鑑を作る時の男の子の真剣な瞳。自主的な学びからは、目には見えない大きな宝ものも得られていることでしょう。
活動後のアンケートには、
「図鑑をかいている時にわかったことがたくさんありました」と書かれていました。

大人の方も、楽しそうに取り組んでくださっていたことが印象的でした。
最後の水のつながりの話を受けて、男の子は「海のこととかを、自由研究(自主学習)にする。そうしたら、クラスの30人に見てもらえるから。あー、4年生全員だと100人くらいかな、あーでも学校全員に見てもらえるから、、何人かなー」と、話していました。
“広める人”になる素晴らしい一歩ですね!

こうして一人ひとりが、町で暮らしながらも海を想う瞬間が増えること、心から嬉しく思います。
未来につながる今を生きる私たち。小さなことから、「私たちにできること」を紡いでいきたいです。

主催してくださった八景島マリーナの担当者の方、プログラム進行を手伝ってくださった皆さん、足を運んでくれた参加者の皆さん、ありがとうございました!


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