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活動レポート

イルカのアイコン イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート part3

ワークショップ体験会


アイサーチのワークショップ プログラムのひとつに、イルクジに関するクイズ「イルクジクイズ」があります。

イルクジクイズのいくつかは、プログラムの一つとして登場していますが、実は、全部で88問もあるんです。

長年作り貯めてきたイルクジに関するクイズ。

鯨類の研究は日々進んでいて、事柄が変わったり、新しい発見があったりするため、クイズの内容が古くなっているところもあるので、 問題と答えを改良して、現場で使えるようにしたいと考えていました。

今回、鯨類研究の最先端で活躍されている田島さんを交え(アドバイスをいただきながら)、アイサーチの「伝える」という活動の普段は見えない「ワークショップを作る」部分を体験してもらおうと、ワークショップ(製作)体験会を行ないました。


いざ!体験してみよう!!


まずは、88問からどれを使いたいかを各自が考えて出していきます。

自分だったらこれを問題として使いたいと思うものを付箋に書いて出していきました。

みんなの興味が多岐にわたり、思ったよりもたくさんの問題が抽出されました。
その中でも何人かが取り上げたいと思った問題について、田島先生にもアドバイスいただきました。

3人組になって、自分たちが仕上げたいと思う問題を決めていきます。

3人で問題の文章、答えと解説を作っていきます。

わからない言葉は田島先生にも教えていただきました。

できた問題と答えを発表!!

解説を図解したり、答えから考えを広げていく問いなど、大哺乳類展2を見学したことや田島先生のお話を聞いたことが活かして、いろいろ工夫されたクイズが4問整いました。

1時間程度の短い時間でしたが、みなさん集中して取り組み、成果が出てよかったなぁと思います。

近いうちにこの問題を多くのみなさんに出したいと思います!!

(レポート:スタッフN)


イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート

Part2 「田島木綿子さんレクチャー」編 ↓
https://icerc.org/3790

Part1 「みんなで観覧した大哺乳類展2」編↓
https://icerc.org/3789
イベント概要
2019年5月25日(土) 科博でイルクジを学ぶ会(会員・登録ボランティア限定イベント)

イルカのアイコン イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート part2

レクチャー「 鯨類研究の最前線を聞く! 」
講師:田島木綿子さん


イルカ・クジラにぐっと近付ける一日。午後の部です。

第一部は、大哺乳類展2の監修も務める田島木綿子さんをお呼びしてのレクチャーです。

まずは、今回の大哺乳類展の解説から。

『首の骨は、キリンもイルカもヒトも必ず七つあること。』

など、哺乳類に共通する事柄を挙げ、 「哺乳類とは何か」の基本的なところからスタート。

続いて、

『肋骨が胸部にしかないのは、肺呼吸をするために胸郭を膨らませて付随して呼吸をするためであること。』

『繁殖できたのは、胎生のおかげでお腹に子供を入れたまま食べ物を探すことが出来たから。』

など、 特別展のテーマにもなっている「哺乳類の生き残り作戦」を中心に解説いただきました。

私たち人間も同じ哺乳類なのに、知らないことがたくさんあり、自分自身と動物とのつながりを感じることができました。

生き物の本質であり、とても大切なこと


話の中で、特に興味深かったのは陰茎の話。

生き残るとは、子孫を残していくこと。

雌の膣に合わせて形を変えたり、トゲトゲにしたりと、 いかに子孫を残していくか、生き物たちは、さまざまな手段をとっているそうです 。

雄のたゆまない努力、子孫を残すための方法・・・

本当に健気だなと思いました。

研究とは何か?


後半は、田島先生の研究分野であるストランディングの話。

調査をする上で重要なことは、さまざまな分野の人たちにみてもらい、分野ごとの情報が合わさることで解明の糸口を探すことだと教えていただきました。

他ではなかなか聞けない貴重なお話が盛りだくさんでした。



「何かを知るためには、どうしたらよいか」を常に考え、行動することが「研究」だということを、改めて感じさせていただきました。

田島さんのお話を聞いていると、自分がまるで大学の講義を受けているようで懐かしく感じました。

今後のアイサーチでの活動も、幅広い年代の方々とともに海の環境を考えることで、広い視野で物事を考えていきたいです。

(レポート:きく)


イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート

Part1 「みんなで観覧した大哺乳類展2」編↓
イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート part1

Part3  「ワークショップ体験」編 ↓
イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート part3

イベント概要
2019年5月25日(土) 科博でイルクジを学ぶ会(会員・登録ボランティア限定イベント)

イルカのアイコン イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート part1

みんなで大哺乳類展2を観覧しました


午前中は、アイサーチのみんなで大哺乳類展2の展示見学をしました。

より深く展示を楽しめるように予め作成された「アイサーチのしおり」を手に、展示場内を回ります。

しおりに「哺乳類系統樹」が載っており、展示されている動物たちは何の仲間かを確認しながら見ることができました。

見学における着目点が一人ひとり違うため、他の哺乳類との骨格を見比べる人がいたり、自分自身との違いを見る人がいたり、音声ガイドで勉強する人たちもいたり。

時々他の人と、それぞれの見方をシェアし合うことで、さらに学びを深めていきました。

初めて知ることも多く、普段何気なく見ていた骨格などを仲間といっしょに見ることで気付く点が増えたり、気付きによる驚きや感動が広がり、思わず「あっ!」「なるほど」と、独り言がたくさん出てきました(笑)

また実際に一部の標本に触れることもできたので、毛の質感や歯など、図鑑ではわからない部分も触ることでわかる体験ができました。


イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート

Part2 「田島木綿子さんレクチャー」編 ↓
イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート part2

Part3 「ワークショップ体験」編 ↓
イルカ・クジラにぐっと近付いた 一日「科博でイルクジを学ぶ会」レポート part3

イベント概要
2019年5月25日(土) 科博でイルクジを学ぶ会(会員・登録ボランティア限定イベント)

イルカのアイコン 5月のイルクジカフェ開催しました

こんにちは。沖縄・石垣島に住んでいるボランティアメンバーのあきらです。

イルクジカフェはイルカ・クジラが好きなメンバーが、毎回 イルクジや海に関する話題を持寄って開催しています。

今回は、イルクジにつながるサンゴ礁の話をするため、石垣島からやってきました。

空港に着いたその足で会場のDiversCafeさんへ行くと、みんな好きなドリンクを飲みながら団欒していました。

イルクジカフェのそんな光景がだいすきです。

私は石垣島でエコツアーのガイドをする傍ら、サンゴの研究や植林活動をしています。

今夜は仕事や趣味で撮りためた島の写真を沢山もってきました。

DiversCafeの常連さんや、私のお店のお客さま、高校時代の同級生も途中で混ざってくださったので、島の様子やサンゴってこんな生きものなんだ、っていう簡単な紹介をしたり。

アイサーチの皆さんはさすが海好きな人たちだけあって、サンゴのお話しをしていても「うんうん」とうなずいてくれる方が多くて、マニアックなサンゴトークで盛上がったり。

オンラインでの参加者を含めると二十数名の皆さんにサンゴのお話しをお伝えできたのが嬉しいです。

地球という星の上、同じ水を分ち合って生きる私たち。

お話しの最後は、急速に減りつつあるサンゴたちのため、私たちに何ができるだろうとみんなで考えました。

すると、みんな熱い想いでサンゴのことを応援してくれました!

その中で、サンゴや海に暮す生きものたちのためにできることを SNSで発信しようというアイディアが出ました。

それを聞いた人が、どこどこの海に遊びに行ったよ、とかそんな気軽な話題も投稿したいね。

#海につながる 」ってハッシュタグ付けて投稿してみようか?

とアイディアは次から次へと広がって、その場でタグを付けて投稿してくれた方も。

そんなわけで、アイサーチでは今 、#海につながる キャンペーンを実施しています。

SNSでハッシュタグをつけて投稿するとプレゼントも当ります!

詳しくはアイサーチのHPで後日公開するのでご覧下さい。

サンゴは海に棲むとても小さな動物ですが、沢山の栄養を作って海を豊かにしてくれます。

その栄養の一部は、イルカやクジラだけでなく、私たちにも取込まれています。

いつまでも美しい海で遊びたいですよね。今年の夏も、海に行って沢山遊んで下さいね!

イルクジカフェは、アイサーチのメンバーでなくとも参加できるので気軽にお問い合せくださいね。


次回(6月)のイルクジカフェ
2019年6月27日(木) IrukujiCAFE「~大人のイルクジ時間~ ねんどでオルカをつくろう!」

イルカのアイコン 由比ヶ浜で春のビーチクリーンを行ないました

こんにちは、ボランティアのMです。

5月12日に、神奈川の由比ヶ浜にて春のビーチクリーンを行ないました!
母の日に、母なる海へ「ありがとう」の気持ちを贈る・・・
という趣旨で開催したこのイベント。

ポカポカ陽気で、潮風の気持ち良い日でした。
一般参加者3名とアイサーチスタッフ3名が集まり、一人ひとりの意見を深め合うことが出来て、とても内容の濃い活動となりました。

最初は、イルカ・クジラについてのクイズです。

イルカとクジラの違いや、クジラの餌の取り方等について、皆で楽しみながら知識を広げました。

初めて知ることは楽しいですね。
驚きの声があがったり、笑顔が見られたりしました。

その後は、ゴミ拾いの時間。1時間ほどかけて、海岸の清掃を行いました。

 

拾ったゴミは、種類別に分けて個数をカウントします。

数としては、タバコの吸い殻、プラスチック片、陶器片等が多いという結果でした。

また、ゴミ以外にも、甲イカの甲や貝殻、魚等を拾ってきてくれた方もいて、海の生きものについても知ることができました。

最後、振り返りの時間では、「これらのゴミはいったいどこから来て、どこへ行くのだろう?」と、皆で考え合いました。海のゴミは流されてきて、さらに広がってしまう。

そこで、ゴミの広がりを防ぐために私たちができること、日常生活の中で環境への意識を持続させるための方法を話し合いました。

ゴミを広がりを防ぐためにできること」では、

・3R(4R)の実践
・自然に還るものを増やす
・ゴミを広めることなく、物の流れがある程度の範囲に収まる暮らしをする
・ゴミを拾い続ける、伝えていく
・再利用してものを作りすぎない
・実際の様子を見て、実感を持つ

といった意見が出ました。

想いを持続させるための方法」では、

・いろんな人と話す
・生活の中で思い返す
・繰り返し思い出して、忘れないようにする
・イベント等に継続的に参加する
・SNSで発信して、活動を共有する

といった案が出ました。

一人の発言から発展して、知識を皆で共有する場面もあり、気付きの得られた時間だったと思います。

そして、最後に水のつながりの話をして、ゴミではなくきれいな水を海へ流したいというメッセージを伝え、イベントはお開きとなりました。

ゴミ拾い後の感想では、以前参加したときよりもゴミが少なくきれいという話もあり、少しでもきれいな海岸にしていけたらいいなと思いました。

また、マイクロプラスチックの問題についても現地で確認することができ、振り返りでの意見にもあったように、実際に見てみることが次の活動につながるように感じました。

今回の体験や話し合いを活かし、活動に取り組んでいければと思います。

参加していただいた皆さん、ありがとうございました!


イベント詳細↓
2019年5月12日(日) 春のビーチクリーンアップ in由比ヶ浜
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