こんにちは!ボランティアスタッフのエリンギです。
6月4~5日 【帆船みらいへ×ICERC Japan 帆船でスナメリを探そう!】 を実施しました。
今回はその時の様子を可能な限りお伝えしていきたいと思います!!
どんな活動だったの?!参加したかったけどできなかった……次回あったら……と考えてくださっている皆様のお声に少しでもお応えできると嬉しいです。
参加者はスタッフ合せ18名。住んでいる地域も年齢もバラバラな小学3年生のお子さまから大人までが集まりました。
天気は晴れ!whale artist あらたひとむさんが制作してくださったスナメリ吹き流しも元気に泳ぐなか、乗船式をしてスナメリに出会うべく旅のしおりを手に神戸港をいざ出港―!
帆船みらいへはトレーニングやプログラムを通して、自然を知り、楽しみながら学び、人間性を育む活動をしている船。
まさに今回ピッタリの船とタッグを組んでスナメリ調査へと航海することになりました!
まず自己紹介を交えたごあいさつをゲーム感覚で楽しみ、ニックネーム名札を作成。
緊張がほぐれたところで帆船の帆を皆で張ります。
掛け声は
『ツー・シックス・ヒーブ!!』
左右に分かれロープをテンポよく引きメインマストを張っていきます。
ひと汗かき、風を感じながらつぎは調査へ行く前にスナメリとスナメリが住む大阪湾を知ろう!とのことで大阪湾のスナメリに長年かかわってこられためぐちゃんに詳しくお話をうかがいました。
作製してくださった資料と分かりやすい説明に皆がもう興味深々!
ほとんどが人工(埋め立て)海岸となっている大阪湾の問題や、それゆえに成されている工夫や努力。
それらのおかげで魚が住める環境となりスナメリが暮らせる海となっている。などお話くださいました!
大阪湾とスナメリについて勉強した後は腹ごしらえをして、お昼からはいよいよ調査です。
まずは海の調査!!プランクトンネット(プランクトンを採取するネット)を海に投げ入れあるものを探します……
海の生き物にとって近年とても深刻な問題となっているプラスチックごみです。
スナメリ調査と並行してプラスチックごみの回収もしていきます。
そしてお待ちかねスナメリ調査開始~♪
午前中に教えていただいたスナメリを見つけるためのポイント!
・鳥が集まっていないか…
・漁が行われていないか…
・海面がザワザワしていないか…など
以上の点に注意しながら海を見ていきます。
想像はしていましたがスナメリは背びれのない生き物ですので波が出ていると本当に探すことが困難。
海面に日光があたりキラキラしているだけで目がチカチカしたり、必死に探してしまい視野が狭くなったりしてきます。
ひろーい海をボーっと眺めて全体を見ることがスナメリに出会うコツらしいです♪
日本では陸からスナメリが見える場所もありますので挑戦される方はこのコツを思い出してみてくださいね!
途中、船長と小さな船長も加わりスナメリポイントまで……。
小さな船長はモニターを見てスナメリを探し運転もするというスゴ技を披露してくれ、帆船みらいへの100%の楽しみ方で過ごしていました(^^)
探せど探せど姿を見せてくれないスナメリ達に人達はソワソワ…。
3時間ほど経過しようかといったころ、ついにその時が……。
「スナメリいました。8時の方向。」
一瞬でピリつく船上……なんとか一目会いたい……一斉に皆が動き出します。
それぞれ同じ場所を手分けして探す。何も言わずとも皆でスナメリを見よう!一致団結です。
「あ!魚が飛んだ!あの辺が怪しい」「あれはブローじゃないのか!!」などスナメリの存在を感じながらも調査の時間は終了となってしまいました。
残念ながらスナメリの存在を私は自分の目で見ることができませんでしたが、姿を見た…ブローを発見した…と、減ってきていると言われているスナメリは確かに大阪湾にいました。その発見と気付きがあっただけでも大成功です!
プランクトンネットにはごみが入りませんでしたが、届かない場所で海を漂うごみを私たちは何度も目撃しました。あれが生き物のお腹の中にいってしまうのをなんとか阻止したいと強く感じました。
そんなスナメリ調査の後は何とマストに登る体験が出来ました!!マストに登ったりデッキに絵を書いたりしてあっという間に夜ご飯。
帆船みらいへでは甲板で食事することもできましたので、夕陽を見ながら食事をいただきました。
夕食後には一日の振り返りをし、それぞれ寝る準備を進めたり、憩いの場で折り紙や海トーク、キーホルダーづくりなどの自由な時間を過ごし21時に消灯。
プログラムが目白押しであっという間に夜……。
全然違う場所から集まった皆がどんどん仲良くなっていくことが楽しく2日目の活動も楽しみなまま1日目が終了しました。
2日目の朝。
起床時間よりも前に船内に響き渡る声……。
早く活動したい気持ちが伝わってきて微笑ましい時間を過ごしながらの起床時刻です。
甲板へ集合し、まずはヤシの実を使ったお掃除をして2日目がスタート!
2日目の朝ごはんは特別な朝ごはんとしおりに書かれています……。
一体なんだろう??と聞こえてくる船の周りではみらいへクルーが慌ただしい動き……。
なんと!!小さな船に乗り換えて漁港に上陸です!
料理長が作ってくれたおにぎりを片手に朝早くから賑わっている市場へ順番にお買い物へ行きました。
海上から眺める帆船みらいへはかっこいい♪なかなか出来ない体験に大盛り上がり。
興奮も冷めないままに船へと戻り、2日目のスナメリ調査の開始です。
1日目の復習をしつつ海を見つめます。
2日目は曇り。波もなく穏やかな海。
そうです……チャンスです!それぞれの探しやすい場所へ移動して調査を実施しました。
しかしスナメリ探しは難しい……。時間はどんどん過ぎていきます。
私がいた場所は海が見渡せるとてもいい場所だったので、なんとかスナメリを見られたらなぁ。と思っていましたが叶いませんでした。
スナメリの住むエリアを抜けて神戸港へ向けて帰っている間、船内では昼食にイルカの形をあしらったシーフードカレーが振舞われウキウキ♪
昼食後にはワークショップ【ペーパークラフトでモービルを作ろう】を実施しました。
細かな部品をひとつずつ貼り合わせてスナメリとカマイルカのモービルを制作しました!
イルカやクジラとさかなの大きな違い、スナメリの特徴を改めて確認しながら皆様真剣に取り組んでくださいました。
制作の後は水のつながりの話に耳を傾けてもらい、私たちがスナメリと海のために出来ることはどんなことかを話し合い意見を出していただきました。
それぞれに思うことやできることを考える中で一番多かった意見が
「ごみをださないようにする。」
というものでした。
人間からすれば小さなゴミでも海の生き物にとっては命を落としかねないモノ。
ビーチクリーンやエコな活動をされている話なども聞きながらあっという間に神戸港へ到着しました。
船内では、いたるところに掲示されたクイズを探しながら答えを記入していく。というクイズラリーが開催されていました(^^)
2日間の活動を通してすべてが解答できるようになっていますので、次回開催のチャンスが来ましたらクイズも是非楽しみにしていてくださいね♪
また、2日に渡り提供された食事はスナメリが海で食べているものやスナメリが住む大阪の野菜などを取り入れた料理長こだわりのご飯。
どれも美味しくて毎回お腹いっぱいになるまで食べちゃいました(笑)
2日という時間はあっという間に終わりとなってしまい名残惜しくも下船式……。
帆船みらいへでの航海は、みんなが和気あいあいと過ごし、協力し、素晴らしい体験と経験を共有することができました。
改めて、自分には何ができるのか。を再確認し実際に行動していこうと思えた時間でした。
参加くださった皆様、帆船みらいへクルーの皆様、本当にありがとうございました。
「またどこかの海で会いましょう!」
~ Special Thanks!! ~
協働: 帆船みらいへ
「地球人になろう」をテーマに、セイルトレーニング等を通した未来を担うグローバル人材の育成を行い、多様な視点で海や自然と親しみ未知なる世界を体感し学ぶ場を提供している。
https://miraie.org/
助成: 地球環境基金 LOVE BLUE
https://www.erca.go.jp/jfge/kigyou/love_blue.html