国際イルカ・クジラ教育リサーチセンター国際イルカ・クジラ教育リサーチセンター | アイサーチジャパン

入会のご案内

イルカのアイコン クジラのアゴの骨プロジェクト① ~ 骨のコーティング編 ~


こんにちは。ボランティアスタッフのかよです。
私はアイサーチジャパンの活動に参加し始めてまだ2年目ですが、先日、とても珍しく貴重な体験をしました。
それは、「クジラの骨のコーティング」です!!
本物のクジラの骨を間近で見たり触ったりするのも初めてですし、保管するためのコーティング作業を手伝わせてもらえるなんて、一生のうちでもなかなかできない体験でした。

骨は『ヒゲクジラのアゴの骨(推定)』と思われていて、10年以上前に海ごみ調査を行っている団体JEANさんが北海道で拾ったものをアイサーチに譲ってくださったもの。その後、長らく保管していたのですが、今後イベントなどでみなさんにも触っていただく機会を増やそうということになりました。
すると、なにわホネホネ団の西澤さんから「保護のためのコーティングをした方がよいのでは」とたくさんのアドバイスとともにコーティング剤をいただき、ようやくコーティング作業をすることができました。
本当にありがとうございます!

初めて箱から出した時には、あまりの大きさに驚きの声が出ました。
触ってみると、少し剥がれてしまっている箇所や、ササクレになっている箇所もあります。
綺麗に保管し、たくさんの方に見てもらうために、骨全体にコーティング剤を刷毛で塗っていきます。
表面を大きな刷毛で塗りながら、剥がれそうな箇所や穴は小さな刷毛で丁寧に。
骨をひっくり返しながら全体に何度も塗っていきます。

最後に風通しのいいところで乾かして完成。

塗り終わってみると、乾燥してカサカサだった骨が、不思議と表情を得たような、生きていた頃のその存在を取り戻してきたような、なんとも感慨深いものがありました。
10年以上前に亡くなったクジラの骨の一部ではありますが、今後、みなさんの前に出てきて、興味を持って触ってもらうことによって、クジラとして生きた証である大きな存在になっていくのだろうと思うと、とても意味のある貴重な経験となりました。

今回コーティングした骨は、この夏のイベントで展示予定です。
詳細が決まったらホームページ等でお知らせします。ぜひ大きな骨に会いに来てください!!


~ Special Thanks!! ~

● 一般社団法人JEAN
日本全国の漂着・散乱ごみの調査と情報の共有や海洋ごみ問題の対策促進のための活動や普及啓発などを行っている。
http://www.jean.jp/

● なにわホネホネ団
大阪市立自然史博物館を拠点に活動している骨格標本作成サークル。コドモ団員から様々な職種のオトナ団員まで、ホネ好きが集まって骨格標本作りをしている。
http://naniwahone.g2.xrea.com/


Top