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活動レポート

イルカのアイコン 2016年11月6日 マリノサイエンスフォーラムで講演させていただきました。

こんにちは、事務局Pです。
2016年11月6日、東京大学弥生講堂で開催されました
第11回 マリノサイエンスフォーラム“Science of the Dolphin and Whale”
-イルカとクジラを科学する-で、アイサーチのファウンダーであります、
岩谷(宇津)孝子が講演させていただきました。
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主催された東海大学村山司先生のお声かけで
「御蔵島にイルカが棲み続けるために」ということでお話させていただきました。
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岩谷が1992年に初めてイルカを求めて御蔵島に上陸し、島の人たちと共に
御蔵島周辺のミナミハンドウイルカの個体識別調査をボランティアで始めた
当時のお話でした。
アイサーチを中心に1994年から10年間の調査活動が終了した後に、
島には御蔵島観光協会もでき、個体識別調査は継続されています。

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岩谷はアイサーチの活動から離れて、長いので、
当時のことを思い出しながらの準備でした。
「御蔵島にイルカが棲み続けるために」との思いから
素人ながらも、専門家の方々に支えられ調査を立ち上げ、
160名ものボランティアと共に続けました。
そんなお話を通じて、
これから研究に携わる若い人たちにやろうと思えばやれるんだ!
というメッセージを届けたいなと思い、お話させていただいたそうです。
当時、大変お世話になった、大隅清治先生や村山司先生、
森恭一先生。そして、後期にボランティアのまとめ役として活躍くださった
伊東久枝氏ともこのシンポジウムで再会することができ、
大変ありがたい機会となりました。

御蔵島の当時のお話は後日、ホームページや機関誌FLIPPERで
ご紹介させていただきます。

岩谷は今、子どもたちの施設を2つ運営しています。
誰もが心豊かに幸せに生きられますようにとの願いから
認定NPO法人 フリーキッズヴィレッジ
と専門里親となり、小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)うずまきファミリーを
運営しています。

昔も今もそのバイタリティーは変わらず、
心に抱いた思いを実現するために、ひたむきに生きていくその姿に
心が打たれます。
私にとっても、改めて、アイサーチで活動を続けていく意味について
問いかけるいい機会となりました。

村山先生、ご参加いただいた皆様
どうもありがとうございました。

イルカのアイコン 岩手県盛岡市立下橋中学校体験学習を行いました

10月26日(水)、岩手県から下橋中学校の2年生のみなさんが、アイサーチの活動を体験しに来てくれました。

下橋中では2年生の時に体験学習の一貫で東京旅行を実施しており、アイサーチには毎年1グループがNPO/NGO訪問のために来てくれています。

 

アイサーチ事務局は拠点を設けてなく、事務局スタッフがネットワークでつながって活動しているので、毎年GEOC(地球環境パートナーシッププラザ)のセミナースペースをお借りして、下橋中の体験学習を受け入れています。

 

今年も、アイサーチのことを調べてきてくれるのはもちろん、質問事項も考えて事前に送ってくれました。

 

今回来たのは男子2名女子3名の5人グループで、10時30分よりも5分前に到着したので、準備が整ったら少し早めにスタートしました。

 

アイサーチの団体概要や活動紹介をお話ししたあとで、「何か質問はありませんか?」と聞いたら、

・イルカとクジラは何がちがうのですか?

・日本にはどのくらいのイルカやクジラがいるのですか?

・シャチはクジラですか?

・ピンクのイルカはどうしてピンク色なのですか?

などなど、、、、、みんなからたくさん質問が出てきました。

中学生のみなさんなので、ちょっと専門的なことや最近ニュースで話題になったことなどもまじえてお話ししましたが、とても興味深そうに、うなずいたりメモをとったりしながら聞いてくれました。

 

続いて実施した「粘土でイルカを作ろう」でも、さすがは中学生、小さいお子さんたちが作るよりも、よりイルカらしくこだわって形を作っていました。

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このあとは、アクアパーク品川に行くとのこと。実際にイルカを見る前にいろいろとイルカクジラのことを知りたいと思って、アイサーチに来てくれたそうです。

みなさんのイルカクジラを知ろうとする積極的な姿勢にちょっと感動しました。

 

終わってからもきちんとご挨拶してくれて、とても礼儀正しいみなさんでした。

別れ際に、「イルカが息をする様子をちゃんと見てきてね~」と声を掛けたら、にっこり笑って皆でうなずいてくれました。

 

機会を設けてくださった先生方、訪問してくれた生徒さんたち、下橋中学校のみなさん、どうもありがとうございました!

 

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イルカのアイコン 「イルカとクジラの骨格から学ぶ鯨類学」を受講してきました

こんにちは、骨好きと思われている事務局員Tです。

ハマったのはつい最近。

一重にかっこいい!というのもあるけれど、その不思議さ、美しさに魅かれています。

 

9月7日に愛媛県総合科学博物館の「イルカとクジラの骨格から学ぶ鯨類学」という大人向け科学講座を受講してきました。

この講座では本物の骨格標本に触れ、観察することができ、胸びれの骨を正しく並べ直すパズルに挑戦することもできます。

その質感、大きさ、重さも感じながら骨のことを学べるなんて。こんな機会は滅多にありません。

 

骨を見れば、その生き物がどのような進化をし、どのような動きをしているのかがわかります。

今回は、たくさんの発見があった中から、その一部を紹介します。

 

腕を巧みに使う生き物ほど肩甲骨がごつい
学芸員の稲葉さんとザトウクジラの肩甲骨
学芸員の稲葉さんとザトウクジラの肩甲骨

背中で一番大きな骨“肩甲骨”。

腕と体幹(脊椎)をつなぐ役割を果たしています。

腕をよく使う動物ほど三角形の底辺(この場合広い辺)が広く、複雑な動きをするものほど筋力を支えるための骨が突き出ています。

鯨類のなかで、腕(胸びれ)が特徴的なのは、ザトウクジラですが、なんとザトウクジラの肩甲骨だけはまっ平らなんです。

だからすぐ見分けがつくんだそう。

すごく胸びれ使ってそうなのに不思議です。

 

ヒトとイルカの骨盤を比べてみた

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後ろ脚を支える骨盤。

陸から海へと戻って行った鯨類にもこれが残っています。

鯨類の骨盤は細い細い棒のようなもので、人体と比べるととても同じ部位とは思えないほどです。

 

イルカの噴気孔は左右非対称

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イルカの噴気孔は2つあるのですが、左右の大きさ(骨の厚み)が違います。

左右差があることでエコロケーションを使った物体把握を明確にしているのではないかと考えられているそう。

鼻は頭の上にありますが、これ一般的には「だんだん後退した」と表現されますが、「鼻の下が伸びた」という話でもあります。

そう考えるとちょっと面白いです。

 

化石と比べたり、現生する他の生き物と比べたりするとさらに理解が深まります。

みなさんもぜひ骨格標本を見る際には、細かな部分にも注目して見てみてくださいね。

イルカのアイコン 千葉県一宮町でビーチクリーンアップに参加してきました

9/25に千葉県一宮町にある、パタゴニアサーフ千葉で、

恒例のビーチクリーンアップがありました。

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海ごみの問題に取り組むJEAN の小島あずささんに同行し、参加してまいりました!

只今、配布中のアイサーチのフリーペーパー「FLIPPER 」でも、

まさに海ごみの特集をしており、小島さんのお話が掲載されていますよ 。

左はJEAN の小島あずささん。 右は元JEAN 事務局をされていた鷺森さん。 今、このツーショットは貴重です!(笑)

 

なかなか、自分ではわからない海ごみや貝のことなどを、

小島さんに教えていただきながら、クリーンアップすると、勉強になります!!

レジンペレット。丸いものだけでなく、四角いものもあり、小さな石や貝の欠片と見分けづらい。

 

レジンペレットを見つけられたことがなかった私…

すぐに見分けるには、慣れが必要らしいです(^^;

 

海ガメが産卵にやってくる海岸です
海ガメが産卵にやってくる海岸

 

今回は、懐かしい仲間も一緒で、楽しい時間をたっぷり過ごしました。

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