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活動レポート

イルカのアイコン «History2» Blue Dolphin’s Natural Soap が 生まれる場所「ねば塾」を訪問して

Blue Dolphin’s Natural Soap が 生まれる場所
「ねば塾」を訪問して

文:山口ひろみ

 

▶INTERVIEW:笠原 道智  有限会社ねば塾(佐久福祉作業所) 代表取締役

 アイサーチ・ジャパンではイルカ・クジラの暮らす海に、そして地球環境に少しでも配慮した生活をするためのアクションの1つとして、植物油から作られた純石けんの販売を1996年から行ってきました。
 この石けんは長野県の佐久市にある「ねば塾」という、障がい者の本当の意味での経済的自立のために、補助金に頼らずに運営している施設で作られています。今回、「ねば塾」を訪れ、お話を伺いました。

 

 

 

石けん「白雪の詩」の袋詰め作業の様子

 すぐそばに川が流れるのどかな場所に「ねば塾」はあります。今年1月に創設者の笠原愼一塾長がお亡くなりになり、10年程前から一緒に働いてきた息子さんの笠原道智氏が引き継ぎ、代表として運営されています。
 私は、アイサーチが「ねば塾」の石けんを販売することによって、環境への配慮だけではなく、障がい者の自立支援という素晴らしい取り組みをされている「ねば塾」を応援することになると思っていました。けれども、故笠原塾長の言動は、それ以上にアイサーチの活動を応援したいという気持ちがいつもあふれおり、心から感謝していました。

 

化粧品工場内で石けんの成型中

 道智代表にお話を伺うと、「植物油の高騰も重なり、価格が赤字の商品も多数あり、少し値上げをしました。それでも赤字になる商品はあります。」とのこと。驚く私に、「多少赤字だとしても、この商品を止めてしまえば、そこに携わる方の仕事がなくなってしまいます。少しでも継続的に売れて、携わる方のお給料になればそれでいいのです。」と笑顔で答えられました。
 アイサーチで販売している「パームナチュラルソープ」はコスメサイトで殿堂入りを果たした人気の石けん「白雪の詩」と同じ石けんを採用しています。この石けんの用途は台所用となっています。化粧品で出してほしいとの要望もあるそうですが、そのためには袋詰めまで化粧品工場で行う必要があります。「ねば塾」では、この石けんを化粧品工場で製造し、袋詰めは従来の別の作業部屋で行っています。というのも、袋詰めに携わる方が環境が変わった時、対応できず、そのために彼らの仕事がなくなってしまう可能性があることから、「ねば塾」ではこの石けんは従来のまま、台所用として販売しているのだそうです。

 

「ねば塾」ではたくさんの商品を販売しています

 今回、実際に足を運び、お話をお伺いしたことで、道智代表は笠原塾長の信念を受け継ぎながらも、よりしっかりとした運営を目指し、取り組まれていることがわかりました。また、障がい者の経済的自立支援ということが具体的にどういうことなのか、そして、「ねば塾」は経営優先ではなく、常に彼らと共に歩んでいることが実感でき、今まで以上に応援していきたい気持ちでいっぱいになりました。

 

 

有限会社ねば塾(佐久福祉作業所)

1978 年12月、障がい者福祉施設にいる「社会に出て働き、その収入で暮らしたい」と強く願う重度障がい者2 名の方を引き取ったのがねば塾の始まり。32 年前に本格的な石鹸製造の指導を受けてから、石鹸製造に力をいれています。行政からの福祉的補助金は受けずに、石鹸の製造販売、公園の除草清掃、便利屋等で経済的、社会的自立を目標に働いています。
http://www.neba.co.jp/
TEL:0267-68-4428

左上: ねば塾からの景色 左下: 化粧品工場内 右: ねば塾

 

 

企業様のノベルティーグッズとして採用いただいています。

 三菱UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社ではお客様にお配りするノベルティーグッズとして、1998 年よりパームナチュラルソープをご採用いただいております。こうして継続的にまとまったご注文をいただくことは、「アイサーチ・ジャパン」と「ねば塾」両者の心強いご支援です。

 アイサーチ・ジャパンではオリジナルグッズとして、「ねば塾」で作られた石けんを販売しています。大人気の石けん「白雪の詩」を個装した「パームナチュラルソープ」。ハーブの乾燥粉末を練り込んだ「ハーブナチュラルソープ」は5 種類展開しています。
 アイサーチ・ジャパンのオンラインショップ「Flipper’ s STORE」での販売をしております。

 

※この記事は、FLIPPER 2016 winter号 5~6ページより抜粋しています。

FLIPPERの配布先はコチラ

 

 

イルカのアイコン 2016年11月12日(土)ゆるマルシェに出展しました

こんにちは、事務局Pです。
今年は晩秋なのに、忙しい毎日です。。。
さて、11月12日(土)千葉県いすみ市の大原海水浴場からすぐのところで開催された
ゆるマルシェ at 六本木美容室 by909に出展してまいりました。
今回は、ねんどでイルカを作るワークショップを2回実施しました。
とってもアットホームなイベントでしたが、来場者も出展者も
皆さん楽しそうに時間をすごしていたのがとっても印象的でした。

出展者の皆さんと♪
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開催場所となった六本木美容室by909の皆さんと♪
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まずはねんどでイルカを作るワークショップから!
イベントスタートと共に始まったワークショップ。大人も子供もリアクションは同じ(笑)
この写真、まるで自宅のような雰囲気ですけど、イベント会場です!
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11時の回に参加してくれたみんな。イルカできたよ~!
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それから。13時の回に参加してくれたみんな。3歳から40代まで幅広い参加者!!
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★みなさんの手から生まれたイルカたちはコチラ♪

さて、美味しい干物や豚肉、野菜…
ラーメンやおかゆバー、コーヒー屋さんもあって、
ほんとにおいしいものだらけ。
海を感じるアクセサリーやさんもありました。
そして、こーんなかわいいクッキーとカップケーキもありました!
真ん中のカップケーキはいすみ市の「いすみん」というゆるキャラです。
白子町のTEKAPOさん♪
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そして、ヘアセットやフラ、英語教室・・・と美しくなって、みんなが楽しい時間となりました。
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私も朝一で、ゆるかわにヘアセットをしてもらったのですが、
スタッフは私一人だったため、イルカの教室の実施に必死で、
やつれた女になっていたようです…無念(涙)

ご参加くださった皆様。
イベント運営をしてくださった方々
ご一緒してくださいました出展者の皆様
本当にありがとうございました。

イルカのアイコン 2016年11月6日 マリノサイエンスフォーラムで講演させていただきました。

こんにちは、事務局Pです。
2016年11月6日、東京大学弥生講堂で開催されました
第11回 マリノサイエンスフォーラム“Science of the Dolphin and Whale”
-イルカとクジラを科学する-で、アイサーチのファウンダーであります、
岩谷(宇津)孝子が講演させていただきました。
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主催された東海大学村山司先生のお声かけで
「御蔵島にイルカが棲み続けるために」ということでお話させていただきました。
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岩谷が1992年に初めてイルカを求めて御蔵島に上陸し、島の人たちと共に
御蔵島周辺のミナミハンドウイルカの個体識別調査をボランティアで始めた
当時のお話でした。
アイサーチを中心に1994年から10年間の調査活動が終了した後に、
島には御蔵島観光協会もでき、個体識別調査は継続されています。

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岩谷はアイサーチの活動から離れて、長いので、
当時のことを思い出しながらの準備でした。
「御蔵島にイルカが棲み続けるために」との思いから
素人ながらも、専門家の方々に支えられ調査を立ち上げ、
160名ものボランティアと共に続けました。
そんなお話を通じて、
これから研究に携わる若い人たちにやろうと思えばやれるんだ!
というメッセージを届けたいなと思い、お話させていただいたそうです。
当時、大変お世話になった、大隅清治先生や村山司先生、
森恭一先生。そして、後期にボランティアのまとめ役として活躍くださった
伊東久枝氏ともこのシンポジウムで再会することができ、
大変ありがたい機会となりました。

御蔵島の当時のお話は後日、ホームページや機関誌FLIPPERで
ご紹介させていただきます。

岩谷は今、子どもたちの施設を2つ運営しています。
誰もが心豊かに幸せに生きられますようにとの願いから
認定NPO法人 フリーキッズヴィレッジ
と専門里親となり、小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)うずまきファミリーを
運営しています。

昔も今もそのバイタリティーは変わらず、
心に抱いた思いを実現するために、ひたむきに生きていくその姿に
心が打たれます。
私にとっても、改めて、アイサーチで活動を続けていく意味について
問いかけるいい機会となりました。

村山先生、ご参加いただいた皆様
どうもありがとうございました。

イルカのアイコン 岩手県盛岡市立下橋中学校体験学習を行いました

10月26日(水)、岩手県から下橋中学校の2年生のみなさんが、アイサーチの活動を体験しに来てくれました。

下橋中では2年生の時に体験学習の一貫で東京旅行を実施しており、アイサーチには毎年1グループがNPO/NGO訪問のために来てくれています。

 

アイサーチ事務局は拠点を設けてなく、事務局スタッフがネットワークでつながって活動しているので、毎年GEOC(地球環境パートナーシッププラザ)のセミナースペースをお借りして、下橋中の体験学習を受け入れています。

 

今年も、アイサーチのことを調べてきてくれるのはもちろん、質問事項も考えて事前に送ってくれました。

 

今回来たのは男子2名女子3名の5人グループで、10時30分よりも5分前に到着したので、準備が整ったら少し早めにスタートしました。

 

アイサーチの団体概要や活動紹介をお話ししたあとで、「何か質問はありませんか?」と聞いたら、

・イルカとクジラは何がちがうのですか?

・日本にはどのくらいのイルカやクジラがいるのですか?

・シャチはクジラですか?

・ピンクのイルカはどうしてピンク色なのですか?

などなど、、、、、みんなからたくさん質問が出てきました。

中学生のみなさんなので、ちょっと専門的なことや最近ニュースで話題になったことなどもまじえてお話ししましたが、とても興味深そうに、うなずいたりメモをとったりしながら聞いてくれました。

 

続いて実施した「粘土でイルカを作ろう」でも、さすがは中学生、小さいお子さんたちが作るよりも、よりイルカらしくこだわって形を作っていました。

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このあとは、アクアパーク品川に行くとのこと。実際にイルカを見る前にいろいろとイルカクジラのことを知りたいと思って、アイサーチに来てくれたそうです。

みなさんのイルカクジラを知ろうとする積極的な姿勢にちょっと感動しました。

 

終わってからもきちんとご挨拶してくれて、とても礼儀正しいみなさんでした。

別れ際に、「イルカが息をする様子をちゃんと見てきてね~」と声を掛けたら、にっこり笑って皆でうなずいてくれました。

 

機会を設けてくださった先生方、訪問してくれた生徒さんたち、下橋中学校のみなさん、どうもありがとうございました!

 

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