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活動レポート

イルカのアイコン 【レポート】ミュージック&トークライブ 〜海は命の宝物〜

こんにちは!
ボランティアスタッフのナガイです。
2020年1月31日、中目黒 楽屋で開催された初の試みkyat 、ICERC Japan 、ユニスク コラボイベント【ミュージック&トークライブ 〜海は命の宝物〜】にスタッフとして参加しました。

  • 環境問題や平和をテーマに音楽活動をするユニットkyat
  • イルカクジラと自然の素晴らしさや大切さを伝える団体ICERC(なお)
  • 石垣島でサンゴの移植や調査をする団体ユニスク(あきら)

それぞれ違うアプローチでも自然環境に対する思いはひとつです

実は、ボクと“kyat ”とは以前から知り合いで昨年、ICERC 代表の なおさんに紹介するとすぐに意気投合!
「いつか一緒にイベントが出来たらいいね」なんて話をしていたのですが、あれよあれよと話が進んで一年も経たない内に開催に漕ぎ着けました。
イベントの打ち合わせ等は、ご本人たちにお任せしてして完全にノータッチだったので、いったいどんな内容になるのか、ボクも楽しみに当日を迎えました。

光と音で海へ誘われて

初開催にもかかわらず、数日前には予約がいっぱいになり、満席でイベントがスタート。
オープニングは、kyat & サポートゲスト・三線yayo がイベントタイトルにもなった「海は命の宝物」を演奏。
映像と音楽がシンクロして一気に海の世界へ。

トークライブ スタート!

なおさん & あきらさんも加わり、トークライブがスタート。
まずは、ICERC のボランティアスタッフもお手伝いして、 クイズ形式でイルカ、クジラの生態や魅力を目一杯紹介!

ザトウクジラの体長は…?お店の中に納まらない!!

あきらさんも珊瑚の生態、サンゴ礁と陸地の関係など、美しい映像とともに紹介。
お客さんも和気あいあいに、感想や驚きの声を上げてました。

サンゴの再生活動 やICERC、ユニスクの活動紹介にも触れ、一旦休憩。
後半は、サンゴ礁の現状や海岸に打ち上げられたゴミ、土砂の流出など徐々に深い話に。
この頃には皆さん無言でじっくりと話に聴き入ってました。

何もしなければこれから先、海はどうなってしまうのか?

イルカやクジラたちは?私たちの生活にどんな影響があるのか?

海洋調査員の笹森琴絵さんからのメッセージも添えて、会場の皆さんにも一緒に考えてもらいました。

私たちに何が出来るのか?」
「社会を変えることなんて出来るの⁉︎」
「社会とはひとりひとりの集まり」
「ひとりひとりが、出来ることから始めて社会を変えて行こう!」

お客さんの中からも熱い意見が飛び出して、会場がひとつになったところで再び、kyat の演奏

ゴミ問題を歌った「十五夜」、蜜蜂の絶滅危惧を訴える「蜜源」、狼の絶滅と生態系の再生を歌った「beautiful eye」等メッセージ性の強い歌が映像と共に、スッと入ってくる感覚はライブを観ないと味わえません。

そして、新曲「海の光」! 作詞 なお 、作曲 kyatのものです。

小笠原でイルカ・クジラの撮影をしていた写真家 稲生閑夫さんの画像や動画と合わせて、お披露。
初めての企画とは思えないほど盛り沢山な内容でした。
最初に顔合わせした時の予想を遥かに上回る素晴らしいイベントになって、感動しています。

感じたことをつなげていこう

驚いたのは、終演後にお客さん同士が自然発生的に意見交換したり、自己紹介して、いつに間にかつながっていったことです。
水のつながりを感じ、海と陸のつながりを感じ、生きものたちのつながりを感じてもらうイベントで、人と人のつながりも感じることができました。

未来には不安なこともたくさんあるけど、このイベントで感じたことが広まっていけば、希望もたくさん持てると感じました。

企画や写真の提供などたくさんの方に関わっていただいて、すばらしいひとときとなりました。ありがとうございます。お疲れ様でした!
第2弾も是非開催して欲しいです。

(文:スタッフ ナガイ)


どんな内容だった?(このイベントの告知記事)

2020.1.31(fri) ミュージック&トークライブ 〜海は命の宝物〜

イベント予告

2020.2.22(sat) -ビーチクリーンアップ×クラフト-海の小さなプラスチックを集めてマグネットを作ろう!

イルカのアイコン 【レポート】イルクジカフェ vol.12

1月22日(水)にダイバーズカフェにて、2020年初のイルクジカフェを開催しました。
「今年もイルカ・クジラを語り始めよう」と題し、ゆったりとフリートークを楽しんだひととき。
ボランティアスタッフやカフェのマスター、一般の方も入れ5人で、クジラたちの不思議について盛り上がりました。

一人ひとりそれぞれ気になる鯨類について話を深め、今まで疑問だったことや、ふと抱いた疑問などを分かち合い、知識を共有したり新たに調べたり。
「知らなかった!」と、驚きの声も。たくさんの笑い声に包まれた、和やかな時間が流れていきました。

後半は、シロイルカやハンドウイルカ、カマイルカやゴンドウの仲間たちの”歯の数”に着目!様々な写真を見比べて知見を広げました。
調べていくと、歯の本数だけでなく、歯の並び方や太さなども種類によって違いが見られ、面白かったです。

最後は、以前のイベントにも一般参加してくださった方が
「イルカたちのために、僕らに何が出来るか? もっと教えてもらいたい」
と話題をあげてくださり、環境活動の話へ。

「レジ袋を減らすことは、以前のイベント時から続けている。これは、これからも一生続けていこうと思ってる」
素晴らしいですね!
他には、どんなことが出来るか? みんなで意見交換しました。

何か新しい物を買うのではなくて今ある物を使って何かを作る、何かを買うときは環境に配慮した製品を選ぶ、節電の様々な方法・・・などなど。
「人間とイルカたちが、共存するために。出来ることやっていきたい」
「他の生きものたちのことを、人間がしっかりと考える必要がある。今は、そういう時期に来ている」
今一度みんなで出来ることから続けていこうと意識を深めあい、会はお開きとなりました。

イルクジ話をする中で、次の春に向けた新しいイベント企画の話も誕生!
随時情報公開していきますので、またどうぞお楽しみに。

いつまでも、イルカ・クジラに出会える地球であるために・・・2020年も、イルクジを想い続けながら、活動に励んでいきたいと思います。
ありがとうございました!

イルカのアイコン 【レポート】イルカ&オルカ 渚のクラフトワークショップin逗子 ~みんなのイルクジ時間~

こんにちは、ボランティア初参加のスタッフゆうじろうです。

1月18日、造形作家の成田穣さんをゲストに粘土でイルカやオルカを作る「渚のクラフトワークショップ」を開催しました。
今回は、小学生以上を対象としたイルカtimeと、高校生以上を対象としたオルカtimeの二部構成。
イルカtimeには9名、オルカtimeには6名の方にお越しいただきました!
場所は、逗子海岸にほど近い、立派な松と威風堂々の建て構えの門が歴史を感じさせる古民家スペース「黒門カルチャーくらぶ」さん。

当日は、雨に時折雪が混じり体の芯から冷え込むような天候。参加者の皆さまが無事お越しいただけるのかと心配な面持ちのスタッフ一同でしたが、そんな中、最初にひとりの女の子がお母さんと足取り軽やかにご来場!
女の子はこのイベントを心待ちにしてくれていたそうで、シロナガスクジラの絵本を大切に抱え込みながらそっと私たちに見せてくれました。
その無邪気な姿はとても愛らしく、身が引き締まる思いをワークショップ初参加の私に抱かせます。

開場に合わせて子どもたちや参加者の皆さま全員が無事集い、外の凍てつく寒さが嘘のように会場が熱気に包まれました。

第一部 イルカTime

わくわくキラキラ目を輝かせながら工作の時間を待つ子どもたち。
ハンドウイルカの体長を体感すると「大きい!」とびっくり。

次々出されるクイズに興味津々な様子。
「クジラはなにを食べるでしょうか」とスタッフが聞くと、
「オキアミ!」と即答する女の子。(すごい!)

興味は尽きず、「イルカは何種類いるのかなぁ」という男の子がいたり、「シャチとパンダは色が反対なんだぁ」という子がいたり、自発的に疑問を発信していく子どもたち。保護者の方も「シロナガスクジラかわいいね」と興味をお持ち頂いたようで、これまで遠い存在だったイルカやクジラを近くに感じられているようでした。

待ちに待ったクラフトの時間。
ただ粘土でイルカを作るのではなく、イルカの生態についての解説付き。(この躍動感!)
自分で作りながらイルカの秘密を学びます。

自分で作り上げたイルカに名前をつけ、世界に一頭だけのイルカが完成しました。

そして、イルカを取り巻く環境問題のお話。
これまで無邪気だった子どもたちもこの時だけはなにやら神妙な面持ち。
彼らは何を思ったのでしょうか。
今日作ったハンドウイルカは捨てないで、おうちのどこかに置いておいて頂けるとうれしいです。

10年後、20年後、それがいつかはわかりませんが、ふとした瞬間に、世界にたった一頭のイルカを手にとり、この日夢中になれたことや疑問、感じたことを思い出して、各々銘々の心が動く小さなきっかけになったりするんじゃないかな・・・。それが、私の願いです。

(スタッフゆうじろう)

第二部 オルカtime

小雪まじりの天気の中、6名の方が参加してくださいました(内2名の方が前半のイルカtimeから引き続きのご参加)。

最初にイラストでオルカの特徴をレクチャー。そして、参加者のみなさんにオルカの持つイメージを伺いました。

簡単に粘土の扱い方を説明したあと、いよいよ粘土でのオルカ作り。作り始めると…シ〜ン…。みなさん、真剣な眼差しで黙々と手を動かしていたのが印象的でした。

イルカtimeから引き続きご参加の方からは「作業の難度が上がりました」との声も。

胴体から順番に作り、今回初めての試みで、製作途中でオスとメスのどちらを作るか選択。4名の方がオス、2名の方がメスを選びました。

※正確には身体や胸びれの大きさも異なる(性的二型)のですが、今回は背びれの違いでオスとメスを表現、としました

レクチャーを受けながら、作ったオルカを実際に手に取って上から見たり、下から見上げたり…このワークショップならではの体験をして頂きました。

最後に噴気孔と(参加者の方のリクエストで)目をつけて、世界に一頭だけのオルカの完成。そして、それぞれのオルカを集めてひとつの”ポッド”に。

※オルカは母親を中心とした家族群が複数集まり、ポッドと呼ばれる群れを形成します

このポッドを眺めながら、とあるエピソードを紹介しました。この背景には気候変動の影響があるのかもしれない、とも言われており、これから自分たちにできることはなんだろう?僅かな時間でしたが、そんなことを最後に考えて頂きました。

オルカのこと、海のこと、環境のこと、自分たちにできることなどを、この日作ったオルカを見たときに、ふと思い出して頂けたら嬉しく思います。

(成田)

ボランティアスタッフとしての本分を忘れて一般参加しました!

スタッフゆうじろうです。
みなさんは、オルカにどんな印象をお持ちでしょうか。
私の印象はシンプルに「ハンター」です。
でも、その考えはワークショップが終わる頃に覆されることになります。

賑やかな雰囲気で進行したイルカ時間と打って変わって、成田さんの丁寧なインストラクションに従いながら黙々とオルカ作りに励みます。
成田さんがあらかじめ各部位に合わせて粘土を小分けてしてくださっているにも関わらず、何十年ぶりかの工作に悪戦苦闘。

黙々と制作しながらも、「見て、これどう?」と隣の人とささやき合ったり、時折「あぁー!ちょっと上手くいかなかった〜!」と楽しげな笑い声があがったりして、なごやかな雰囲気の中でワークショップが進行していきました。

他の鯨類にはないオルカの特徴とそれらの意味を学びながら、童心に返って作業を進め、最後に手をぷるぷるさせながらアイパッチを付けてやっとこさmyオルカ完成です!

私のオルカはなんだかチグハグの左右のアイパッチ、そしてやせ細った胴体に対して妙に背びれが長いというなんとも不恰好なものになってしまいました。でも、その不恰好さがなんとなく自分と重なって愛着が湧き、自宅の棚に飾っています!

そして、一枚の写真が私たちに提示されます。
私のステレオタイプは覆されました。

これまで仔クジラやアザラシを襲う映像を見て、浅はかにもオルカに対してなんとなく「獰猛」というイメージを抱いていましたが、オルカは推し量ることができないほどの深く大きな家族愛に溢れていたのです。

物事を一元的にではなく、二元的、或いは多面的に捉えて、私たちに何ができるのか。そして何をやめればいいのか。自然に猛威を振るってしまう私たち人間が傲ることなく、出来る限り自然物に悪影響が及ばない生き方を、前向きに模索できればいいな、と感じました。

そして何があったとしても、まず一番近くにいる存在に寄り添うこと、その大切さをワークショップを通じて学びました

(スタッフゆうじろう)


この日生まれたイルカ・オルカたち

1月18日生まれのイルカたち
1月18日生まれのオルカたち

どんな内容だった?(このイベントの告知記事)

2020.1.18(sat) イルカ&オルカ 渚のクラフトワークショップin逗子 ~みんなのイルクジ時間~
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