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活動レポート

イルカのアイコン 【レポート】イルカ&オルカ 渚のクラフトワークショップin逗子 ~みんなのイルクジ時間~

こんにちは、ボランティア初参加のスタッフゆうじろうです。

1月18日、造形作家の成田穣さんをゲストに粘土でイルカやオルカを作る「渚のクラフトワークショップ」を開催しました。
今回は、小学生以上を対象としたイルカtimeと、高校生以上を対象としたオルカtimeの二部構成。
イルカtimeには9名、オルカtimeには6名の方にお越しいただきました!
場所は、逗子海岸にほど近い、立派な松と威風堂々の建て構えの門が歴史を感じさせる古民家スペース「黒門カルチャーくらぶ」さん。

当日は、雨に時折雪が混じり体の芯から冷え込むような天候。参加者の皆さまが無事お越しいただけるのかと心配な面持ちのスタッフ一同でしたが、そんな中、最初にひとりの女の子がお母さんと足取り軽やかにご来場!
女の子はこのイベントを心待ちにしてくれていたそうで、シロナガスクジラの絵本を大切に抱え込みながらそっと私たちに見せてくれました。
その無邪気な姿はとても愛らしく、身が引き締まる思いをワークショップ初参加の私に抱かせます。

開場に合わせて子どもたちや参加者の皆さま全員が無事集い、外の凍てつく寒さが嘘のように会場が熱気に包まれました。

第一部 イルカTime

わくわくキラキラ目を輝かせながら工作の時間を待つ子どもたち。
ハンドウイルカの体長を体感すると「大きい!」とびっくり。

次々出されるクイズに興味津々な様子。
「クジラはなにを食べるでしょうか」とスタッフが聞くと、
「オキアミ!」と即答する女の子。(すごい!)

興味は尽きず、「イルカは何種類いるのかなぁ」という男の子がいたり、「シャチとパンダは色が反対なんだぁ」という子がいたり、自発的に疑問を発信していく子どもたち。保護者の方も「シロナガスクジラかわいいね」と興味をお持ち頂いたようで、これまで遠い存在だったイルカやクジラを近くに感じられているようでした。

待ちに待ったクラフトの時間。
ただ粘土でイルカを作るのではなく、イルカの生態についての解説付き。(この躍動感!)
自分で作りながらイルカの秘密を学びます。

自分で作り上げたイルカに名前をつけ、世界に一頭だけのイルカが完成しました。

そして、イルカを取り巻く環境問題のお話。
これまで無邪気だった子どもたちもこの時だけはなにやら神妙な面持ち。
彼らは何を思ったのでしょうか。
今日作ったハンドウイルカは捨てないで、おうちのどこかに置いておいて頂けるとうれしいです。

10年後、20年後、それがいつかはわかりませんが、ふとした瞬間に、世界にたった一頭のイルカを手にとり、この日夢中になれたことや疑問、感じたことを思い出して、各々銘々の心が動く小さなきっかけになったりするんじゃないかな・・・。それが、私の願いです。

(スタッフゆうじろう)

第二部 オルカtime

小雪まじりの天気の中、6名の方が参加してくださいました(内2名の方が前半のイルカtimeから引き続きのご参加)。

最初にイラストでオルカの特徴をレクチャー。そして、参加者のみなさんにオルカの持つイメージを伺いました。

簡単に粘土の扱い方を説明したあと、いよいよ粘土でのオルカ作り。作り始めると…シ〜ン…。みなさん、真剣な眼差しで黙々と手を動かしていたのが印象的でした。

イルカtimeから引き続きご参加の方からは「作業の難度が上がりました」との声も。

胴体から順番に作り、今回初めての試みで、製作途中でオスとメスのどちらを作るか選択。4名の方がオス、2名の方がメスを選びました。

※正確には身体や胸びれの大きさも異なる(性的二型)のですが、今回は背びれの違いでオスとメスを表現、としました

レクチャーを受けながら、作ったオルカを実際に手に取って上から見たり、下から見上げたり…このワークショップならではの体験をして頂きました。

最後に噴気孔と(参加者の方のリクエストで)目をつけて、世界に一頭だけのオルカの完成。そして、それぞれのオルカを集めてひとつの”ポッド”に。

※オルカは母親を中心とした家族群が複数集まり、ポッドと呼ばれる群れを形成します

このポッドを眺めながら、とあるエピソードを紹介しました。この背景には気候変動の影響があるのかもしれない、とも言われており、これから自分たちにできることはなんだろう?僅かな時間でしたが、そんなことを最後に考えて頂きました。

オルカのこと、海のこと、環境のこと、自分たちにできることなどを、この日作ったオルカを見たときに、ふと思い出して頂けたら嬉しく思います。

(成田)

ボランティアスタッフとしての本分を忘れて一般参加しました!

スタッフゆうじろうです。
みなさんは、オルカにどんな印象をお持ちでしょうか。
私の印象はシンプルに「ハンター」です。
でも、その考えはワークショップが終わる頃に覆されることになります。

賑やかな雰囲気で進行したイルカ時間と打って変わって、成田さんの丁寧なインストラクションに従いながら黙々とオルカ作りに励みます。
成田さんがあらかじめ各部位に合わせて粘土を小分けてしてくださっているにも関わらず、何十年ぶりかの工作に悪戦苦闘。

黙々と制作しながらも、「見て、これどう?」と隣の人とささやき合ったり、時折「あぁー!ちょっと上手くいかなかった〜!」と楽しげな笑い声があがったりして、なごやかな雰囲気の中でワークショップが進行していきました。

他の鯨類にはないオルカの特徴とそれらの意味を学びながら、童心に返って作業を進め、最後に手をぷるぷるさせながらアイパッチを付けてやっとこさmyオルカ完成です!

私のオルカはなんだかチグハグの左右のアイパッチ、そしてやせ細った胴体に対して妙に背びれが長いというなんとも不恰好なものになってしまいました。でも、その不恰好さがなんとなく自分と重なって愛着が湧き、自宅の棚に飾っています!

そして、一枚の写真が私たちに提示されます。
私のステレオタイプは覆されました。

これまで仔クジラやアザラシを襲う映像を見て、浅はかにもオルカに対してなんとなく「獰猛」というイメージを抱いていましたが、オルカは推し量ることができないほどの深く大きな家族愛に溢れていたのです。

物事を一元的にではなく、二元的、或いは多面的に捉えて、私たちに何ができるのか。そして何をやめればいいのか。自然に猛威を振るってしまう私たち人間が傲ることなく、出来る限り自然物に悪影響が及ばない生き方を、前向きに模索できればいいな、と感じました。

そして何があったとしても、まず一番近くにいる存在に寄り添うこと、その大切さをワークショップを通じて学びました

(スタッフゆうじろう)


この日生まれたイルカ・オルカたち

1月18日生まれのイルカたち
1月18日生まれのオルカたち

どんな内容だった?(このイベントの告知記事)

2020.1.18(sat) イルカ&オルカ 渚のクラフトワークショップin逗子 ~みんなのイルクジ時間~

イルカのアイコン サンゴキャンプで学びを深めてきました

12月7日(土)~8日(日)、石垣島にて開催された環境保全の宿泊イベント「サンゴキャンプ」に、アイサーチのメンバーも参加してきました。

主催した「石垣島エコツアーりんぱな」の代表あきらは、アイサーチのボランティアスタッフでもあります。
仲間との再会に喜びも倍増!
イルカやクジラに想いを馳せつつ、海の保全活動や環境についての話で盛り上がる、とても濃い2日間となりました。

当日の朝は、爆弾低気圧の影響で飛行機が1時間半遅れ。
予定していたプログラムは変更されましたが、代案の八重山博物館プログラムが想像以上に面白い!
ガイドあきらは地元のおじーおばーから生きた知恵を伝授されているので、昔から人々が自然の中でどのように暮らしを豊かにしてきたのかを深く学ぶことができました。

糸とタカラガイで編まれた漁網から大きなホラガイのヤカンまで。
自然物を活かして生活用具などを手作りすることは、どれほど持続可能な未来につながることか。
イルカ・クジラの暮らしとつながっている、私たちの暮らし。
イルカ・クジラの暮らす海への人工物の被害が、少しでも減っていくように…
自分たちにも出来ること、いろいろと考えさせてくれました。

雨上がりの午後は

青い海を眺め、風の流れを読み、マングローブで生きもの観察をし、事務所でサンゴの話を聞いていると、あっという間に日が暮れて。

自然が好きな仲間同士なので、合間合間の時間も話題が尽きることなく、そこにあるのはいつも皆の笑顔^^

手作りの机から食器類まで、木の温もりあふれる食卓

夕食は地元の食材をふんだんに使った、あきらの手料理。
命の恵みに感謝し、いざ食べようとすると「プラスチックが1つも無い!」と発見する人も。

夜までみんなで食べて飲んで。
持続可能な未来についての話、自分たちに出来ることの話、いろんな海の話などなど、様々な話題が沸騰!

夜は、ホタルを見るお散歩ナイトツアー。
満たされる思いで1日目が幕を閉じました。

朝は、海へ降りていってビーチコーミング

貝殻やサンゴを拾いに行ったのですが、さすが環境意識の高いメンバー!
まず海洋ゴミに目が行って「ゴミ拾いしたい!」と声があがりました。
夏でも観光客なんてほとんど来ないビーチですが、流れ着いたゴミがたくさん。
この現状、多くの人に知ってもらいたいですね。

朝食後、いよいよ海へ!

昨年移植されたサンゴの海を泳ぎ、水の透明度をはかる調査を行います。

サンゴ礁とイルカ・クジラとのつながりを考え、彼らの暮らす海を大切にしていくための話もみんなでしました。

旅の締めは、「サンゴを守る木」の植樹体験

陸地と海のつながりに意識を向け、自分たちの手で海のために木を植えて、帰路についたのでした。

美しいサンゴ礁に囲まれた島

生命力あふれる森、透き通った川があり、その水が海を豊かにしています。
そしてその自然の中に、昔から人々が暮らしを紡いでいて。
まさに、「All as One~すべてはひとつにつながっている~」を感じることができる場所でした。

これからもアイサーチのスタッフとしていろんな人に海のことを伝えるにあたって、学び多いひとときとなりました。

いつまでも、イルカ・クジラに出会える地球であるために・・・
自分に出来ること、もっと深めていきたいと思います。

ありがとうございました!

イルカのアイコン アイサーチ クリスマス会を行いました

令和元年も残り少なくなってきた12月14日。

アイサーチ会員と登録ボランティア限定イベント『アイサーチ・クリスマス会2019』が開催されました。

テーブル&椅子を移動させて、料理&ドリンクをセッティングするなど、まずは参加者みんなで会場づくり。

ビンゴ景品コーナーを設置すると、みんなのテンションは急上昇⤴️⤴️

さらに、参加者持参の「イルクジにちなんだ一品」がテーブルに並び、各自が「理由」をカードに書いて添える演出も!⤴️


準備を整えたら、アイスブレイクゲーム。
同じ血液型や誕生日の星座、好きなお菓子など、共通点を知り、初対面のメンバーとも打ち解けます。

取り皿、お箸、お椀、カップは持参しての「エコパーティー」

小笠原のイルクジカメラマンやオーストラリアから一時帰国中の大学生など遠方から参加されている方もおられ、ワクワク気分の中、美味しそうな香りに誘われてランチパーティー開始。

手作りの大粒オイスタークリームシチュー、サバの塩焼、サラダなど沢山の料理に加え、イルクジ型のクッキーも。

「イルクジにちなんだ一品」には、「魚の王様(大きな鯛焼)」「イルクジ型のブルーゼリー」「イルカ座(星座)のプチケーキ」「(イルカたちが食べていそうな)魚料理」などがありました。
注目も一品は、大きな「イチゴ大福=ベルーガの頭に似ている」(笑)

温かい飲み物を飲みながら、イルクジ話が絶えません。


アイサーチ環境学習教室で使用される すごろく『 七つの海の支配者キャプテン・ホエールンの宝を探しにいこう! 』も登場し、5名ずつが挑戦!

クリスマス会で一足早いお正月気分も楽しめました。

ゲームで盛り上がった次は、いよいよ「ビンゴ大会」のスタートです。

ただし、マスの中にはあらかじめ数字が書いてあるのではなく、「イルクジの名前(オキゴンドウ、ナガスクジラなど)」を一覧表から各自が記入する形式。

全員が書き終わったところで、袋の中から「イルクジの名前カード」を一枚づつ取り出して読み上げます。

カタカナの並ぶビンゴカードから探すのは大変ですが、初めて聞く名前や、良く似た名前の存在を知る事が自然にでき、とても勉強になりました

ビンゴがそろった人から順に景品コーナーから好きな品を選んで持ち帰れます。

豪華な景品の中には、額入りの素敵なイルクジ写真やアイサーチTシャツ、ステッカー、イルクジ小物などお宝グッズも含まれていて歓声と会話が途絶える事はありませんでした。

時間の経つのは早いもので、お開きの時間が近づきました。

フードロスにならぬよう、残った食べ物はお持ち帰り用にしっかりパッケージ。

片付けとテーブル&椅子の配置を復旧もみんなで行い、パーティーは大盛況のうちに終了しました。

今回、ご一緒できなかった方々も良いクリスマス、年末年始をお過ごし下さい。メリークリスマス!

(レポート:さこ3)

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