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活動レポート

イルカのアイコン 東洋大学のボランティアカフェで講演しました


こんにちは、アイサーチ・ジャパン代表の相良です。
2月に、東洋大学のボランティアカフェ(オンライン)で2回にわたり学生さんたちとお話してきたので報告します!
大学のボランティア支援室が主催するボランティアカフェ。学生の知見を広げるため毎月テーマが決められており、2月は環境編ということでゲストに呼んでいただきました。

他のゲストから学んだこと

1回目は2月15日(月)、参加者は8名でした。ゲストは、私ともうひとり、アースデイ函館実行委員会代表の北海道教育大学2年生の大石百音さん。大石さんは、ご自身の経歴話や旅の話、アースデイ函館の話をされました。

「楽しい気持ちはつながる。活動に参加する人が、最初は2人だったけど今は15人まで集まった」
「環境問題って、聞こえはかたいけど、難しいことはしなくて良い。簡単なことで良いから、自分に出来ることをすることが大切」
「自分の世界だけにとどまらない。世界へ出て、いろんな体験をしていきたい」
という言葉が印象的でした。

2回目は2月22日(月)、参加者は7名。ボランティアスタッフのかっきーと参加しました。
他のゲストは東洋大学エコボラサークルの小山りきとさん。所属する「エコボラ」の活動や活動を通して自身で感じたことなどをお話されました。
「地域密着型のボランティアを行う」
「サークルメンバーの意欲を無駄にしないために、彼らが興味・関心のある分野の活動を取り入れる」
「活動を通して、”自分の在り方”、”人を想うことの大切さ”を感じた」
「ボランティアをする上で、自分軸・他人軸・社会軸がある。自分は善かれと思って活動したことでも、相手や社会にとっては迷惑なこともある」
と、聞いていて興味深い話がたくさんありました。

アイサーチのこと

私からは、アイサーチの理念や活動の紹介、「伝える」ということについて、私自身の海やイルクジとの話、水のつながりや海ごみの話などさせていただきました。また、いっしょに参加したかっきーには、彼女が主体となって実施したビーチクリーンのことや活動への想いを語ってもらいました。

参加者からの質問で「イルカやウミガメがごみに絡まっているのを見るとどうにかしたいと思うんですが、どんなことができますか?」とありました。

何かしたいと思うその優しさはとても大切です。しかし、野生の個体に対しては何かしたいと思っても難しいところもあると思います。何か出来たらそれに越したことはないですが、一個体のごみを自分がリスクを犯して取り除いて自己満足するよりも、海にはこういう現実があるというメッセージを真摯に受け取って、もっと根本的な問題解決につながる行動を自分で始める・続けることが大事だと思います。
ごみ問題は目の前に見える結果だけで解決する問題でしょうか。ごみ拾いを1時間したからといって、世界中のごみを拾ったわけではありません。そこからメッセージを受けて自分がどう未来をつくっていくか、と深く考えることが出来ると思います。
なので、アイサーチのワークショップでは「普段の生活の中でもゴミを減らす」ことの普及啓発活動をしています。ワークショップの参加者により深くそう思ってもらえるように、プログラムの後半にはふりかえりの時間をしっかりとり、参加者同士の気付きとなるように導いたり(ファシリテーション)して、参加者が行動に移せるような心への働きかけをしています。

コーディネーターの日比野さんの言葉

トークの合間にコメントいただいた日比野さんの言葉もとても心に響いたのでご紹介します。

「環境問題への取り組みは、点と点がつながれて、線へ、面へとなっていく」
「つながりに気付き、つながりを築く。相手との間に、確かなつながりを作り上げること。人と人の結びつきの上で、様々な活動が活きていく」
「未来志向。これからどうあってほしいのか、未来をみすえるとき、現在をちゃんと見ることも必要。未来は、現在からつながっているものだから。そして、現在は過去からつながってきたもの。未来を考えるときは、過去・現在・未来という時間のつながりに目を向ける」
「近年は様々な物事が専門分野によって分化されてるけど、実は相互に関連しあってるもの。別々に考えるべきではないもの。みんなで、いろいろな視点から人と人とのつながりを築き上げて、未来へと活動を進めていくことが大切」

つながり、深め合う時間

オンラインということもあり、北海道や高知、海外からの留学生など、新しい出会いが生まれました。アイサーチの活動や海のことを知ってもらえる機会となり、2回とも参加してくれた学生さんもいて、より深く知ってもらうことが出来て良かったです。
ゲストトークの後はフリータイムで、参加者同士でさまざまな話題を共有したり、質問し合ったりして交流しました。ボランティア支援室の日比野さんがコーディネーターをしてくださり、アットホームな雰囲気の場でした。

それぞれつながりを結び会える時間、楽しかったです。こういう機会をいただけるのはとてもありがたく思います。またどこかからお声を掛けてもらえることがあったら嬉しいです。
呼んでくださった日比野さん、参加してくださった皆さま、ありがとうございました。


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