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活動レポート

イルカのアイコン 7月25日生まれのクジラたち

7月25日 世田谷区立弦巻小学校で行われた

「海の環境学習教室」にて生まれた6頭のクジラたち。

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クジラもわたしもハッピーになるために自分にできることを書きました。

このクジラを見て、今日学んだことを思い出してくださいね。

 

参加していただいたみなさま、どうもありがとうございました!

イルカのアイコン ボランティアスキルアップ研修・ホエールウォッチングガイド講習実施しました。

こんにちは、事務局Pです。

こちらは銚子海洋研究所・所長の宮内さんとフリッパー号です!

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2015年7月12日の日曜日。ものすっごい濃霧の千葉県・銚子にて
ボランティアスキルアップ研修・ホエールウォッチングガイド講習実施しました。

朝、運転しているときは、すごい霧で道路も真っ白な銚子でしたが、
午前中に銚子海洋研究所のスタッフの皆さんにもご参加いただき、
ホエールウォッチングガイド講習を行いました。

沖縄からやってきたスタッフのMちゃんをファシリテーターに
ガイドについてインタープリターについて、考えました。

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少々、難しく考えすぎたところもありますが、
ホエールウォッチングガイドも日頃行っている、環境学習教室などのスタッフも同じであり、
「イルカ・クジラが好き」「大切にしたいな」という気持ちが一番大事だねーというところでお昼ごはん。

そうこうしているうちに、なんと奇跡的に濃霧が晴れて、出航できることになりました!!!

今回、観察できる鯨種はスナメリ。

背びれがなく、なかなか地味目なイルカですが、夏になると周辺の海からも
銚子の海に集まってくる、実は貴重なイルカです。

船上で写真係をしてくれたA君から写真が送られてこないので、
スナメリの写真はありませんが、2度ほど数頭の群れを観察することができました!

カモメが船のそばで飛んでくれたりして、青空の中、気持ちのいいクルージングを
楽しめました。

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研修に参加してくれたEちゃんから感想をもらいました♪

朝のワークショップではウォッチング船のインタープリターとは何なのか、
ウォッチングに行く時にインタープリターとして何を伝えることが大切なのか等を
習いました。グループで一緒にいろいろ考え、楽しかったです。

午後は銚子海洋研究所のみやさんとフリッパー号に乗り、大好きな海に出ました!

風と海のしぶきが気持ちよくて最高でした!やっぱり海はいいですね!

スナメリの親子を見ることができました。息をする為に海面に上がってくる瞬間を
目で追い、見えた瞬間は嬉しくて嬉しくて♪ 本当に感動しました。

同じ地球に一緒に住んでいるんだなと見ながらますます実感しました。

また近いうちに行きたいです

銚子のスナメリウォッチングは、3歳から乗船可能で所要時間は約1時間半。

海水浴場もあり、おいしいお魚も食べられますよ!

この夏、海で過ごす1日をぜひ。

1,2,3,Sea,GO!!

イルカのアイコン 黒潮取材記③

黒潮町3日目

 

まだ夜明け前、こっそり布団から抜け出して、海へ向かいました。

誰もいないだろうと思ったのに、こんな朝早くから駐車場には車がたくさん!

前の晩から泊まっている人や早朝サーフィンをする人、それだけかと思ったら、カメラを手にした人の方がたくさん!!!

そうか、みんな私と目的は一緒なんだ。笑

 黒潮取材記3 (2)

日がのぼりはじめ、濃く青い世界がだんだんとオレンジ色に輝き白さを帯びてきます。

打ち寄せる波、風に揺れるTシャツ。

 黒潮取材記3 (3)

全てが太陽の光と熱に包まれていきます。

朝の海は好きです。

特に初夏、肌寒さが残る朝に海で深呼吸しながら太陽を浴びると全身からエネルギーを充電した気分になります。

 

宿に戻り、帰り支度をして、また入野へ向かいます。

今日は、道の駅ビオス大方の「ひなたや」で朝食をとります。

黒潮取材記3 (6) 黒潮取材記3 (5)

定食はとてもボリュームがあるし、かつおのたたきバーガーは野菜も新鮮。

朝から大満足です。

 

昨日出展を担当しTシャツと砂浜を十分に満喫していなかったメンバーと共に砂浜で最後のひとときを過ごしました。

照輝く太陽の下、子どもたちは砂を掘ったり、固めたり、走り回ったり・・・

大人も風を感じ、ぼーっと海を眺めたり、寝転がって空を仰いだり・・・

 黒潮取材記3 (4)

時間はあっという間に過ぎ、寂しさもありますが、お別れの時間です。

それぞれ日常へ戻っていきます。

場所も境遇も違うけど、思いは一緒。

「また一緒にやりましょう。これからもがんばりしょう。」と笑顔で手を振ります。

 

 

今回の旅は、とても充実したものでした。

スタッフが集まり時間と空間を共有すること、

私たちが伝えたい海のこと、その場所に実際に行き、見て感じること、

そこにいる人たちと会って話すこと、

それがどれだけ大切で、重要かを知ることができました。

また、海や自然の魅力をあらためて感じると共に

見たもの感じたものをこれから先へとつなげ、伝えていきたいと思いました。

 黒潮取材記3 (1)

 

今回、協力していただいた砂浜美術館のみなさまはじめ、出会うことのできたみなさまに心より感謝申し上げます。

 

イルカのアイコン 黒潮取材記②

黒潮町2日目は、いよいよホエールウォッチング!!!

ところが、前日から降っていた雨は止んだものの、沖合は時化ており、残念ながら欠航…。

港はこんな穏やかだけど、空はまだ分厚い雲に覆われています。

黒潮取材記2

空いた時間を利用して、少し足を延ばし、日本一キレイだと言われる四万十川まで行ってみました。

車で走ること30分弱。どんどんどんどん山奥へ入っていきます。(やっぱり、海と山が近いです)

佐田の沈下橋に到着です。

川が増水、氾濫しても、橋が壊れないように欄干をなくし水の抵抗を抑えた作りの橋となっています。

ビビりな私は、落っこちちゃうんじゃないかとドキドキしながら橋を渡り、川底を覗き込んでみました。

すると、なんと川の水が澄んでいるではありませんか!

黒潮取材記2 (7)

「大方の方は、今朝方まで雨すごかったんですよー。」と漁師のおじさんに言うと「いやぁ、このあたりはそんな降っちゃいないよ」と。

へ~。自然ってとことん不思議ですね。

おかげで、きれいな川が眺められました。

四万十川は、岐阜の長良川、静岡の柿田川に並ぶ、日本三大清流なんだそうです。(この2つとも縁ある川なので、最後の1つに来られて嬉しかったです!)

ここは、川下りも有名ながら、上流ではカヤックやラフティングも盛んなようです。

久々にカヤックやりたくなってしまいました。

清んだ川に身をゆだね、雄大な山々を仰ぎ見るのは楽しいだろうなぁ。。。

(今回は時間の都合上、川下りしませんでした)

 

ここからは海が見えませんが、この川の水も海へと注ぎ込まれているんですよね。

おいしい空気を吸って、少し出てきた晴れ間を見上げたら、しょぼくれていた気持ちもようやく晴れてきました。

こうして眺める景色は、さっきいた海とつながっていると考えるとなんとなく嬉しくなってもきます。

 

さぁ!午後のワークショップ出展&取材に向けて、黒潮町へ帰りましょう!

四万十川から入野の浜への道沿いもなかなか面白いですよ。

クジラの絵やオブジェもあるのはもちろんのこと、道の駅や観光案内所も近くにあります。

また、道沿いにある線路を走っているのは、電車じゃなくディーゼル車。鉄道好きにはたまらなそう。

ドライブを楽しんでいるうちにあっという間に入野の浜に到着です。

 

到着したころには、すっかり天気が良くなっていました。
到着したころには、すっかり天気が良くなっていました。

早速、出展の準備に取り掛かります。

せっかくクジラのいる海の近くへ行くのだから、アイサーチもクジラを身近に感じられるこの雰囲気の中で思いを伝えたい!と今回出展させていただきました。

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海のそばということもあり、イルカすくいのプログラムの主旨もより伝わったのではないでしょうか。

イベント型のワークショップでは、特に人を引き付けるためのスキルが必要です。

「ワークショップに参加する子どもだけでなく、大人の方にも興味を持ってもらえるような話ができるようになりたい。」と担当したボランティアスタッフは話します。

海を間近にした環境で伝える意義も感じ、とても充実した出展をすることができました。

 

取材班はと言えば…

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黒潮取材記2 (9)  黒潮取材記2 (4)

午後からの恵まれた天気に、ここぞとばかりFLIPPERに載せる写真をあっちこっちで撮り、大方ホエールウォッチングの大迫さんにインタビューしてまいりました。

黒潮取材記2 (8)

写真やインタビュー内容は、ぜひFLIPPERをご覧下さい。

黒潮町の魅力をいっぱい紹介しています。

今回から冊子に戻り、読み応えたっぷりです♪

(FLIPPERを手に取っていただける場所は→コチラ←

 

出展も取材もひと段落し、

夜は、今回の旅の協力者Nさんに紹介していただいた居酒屋さんで食事をしました。

旅の醍醐味と言えば、なんと言ってもおいしい食べ物!

地酒にカツオ、見慣れない貝。

どれもおいしく、スタッフの会話も弾みます。

スタッフ同士が気兼ねなく話せる場は大切ですね。

普段離れて作業している分、時間と場の共有をもっと大切したいと思いました。

 

この日の最後は、

ムーンロードがあまりにもきれいだったので、宿近くの砂浜に降りて、少し散歩しました。

ムーンロードはすぐに月の高さが上がり、雲間に隠れたこともあって十分に眺められませんでしたが、一瞬見られただけでも幸せな気持ちになりました。

そして、さらにステキなことが!

波がブレイクするところが、青白く輝いていたのです。

黒潮取材記2 (12)

光の正体は夜光虫。

この幻想的な光景も初夏から夏にかけての楽しみの一つです。

夜光虫は、きれいな海でしか見られません。

美味しいものを育み、美しい景色を見せてくれる海に感謝です。

本当にステキな夜でした。

どうか、この海がいつまでもありますように。

 

===お世話になったお店===

居酒屋ポコペン

黒潮取材記2 (5)

   住所/高知県幡多郡黒潮町入野2014-7

 電話番号/0880-43-1287

 営業時間/17:00~22:00

  定休日/毎週月曜日

民宿みやこ

黒潮取材記2 (3)   住所/高知県幡多郡黒潮町上川口1486-1

 電話番号/0880-44-1485

   WEB/http://www.minshuku-miyako.com/

 

イルカのアイコン 黒潮取材記 ~ 塩 ~

突然ですが、みなさん「お塩」って、どうやって作られているかご存知ですか?

海水から作られることは知っていたけど…釜で煮立てて水分を蒸発する方法や、ドラマでやっているような塩田をご存知の方も多いかと思います。

ここ黒潮町では、「天日塩」と言って、その名の通り、太陽の下で干して塩を採っています。

高速を下りて、入野の浜へ向かう途中、海際にビニールハウスを見かけました。

作物を育てている感じでもないし、てっきり干物かと思っていたのですが、そこで干されていたのは、なんと海水だったのです!

 塩工房取材 (1)

お話しだけでもお聞きしたいと思い、有限会社 ソルティーブさんを尋ねました。

海を目の前にビニールハウスが立ち並び、そのすぐそばにある小さなコテージでは、出来上がった塩を一つ一つ手作業で袋詰めする作業が行われていました。

塩工房取材 (2)

先代の奥さまから、「塩、味見してみる?」といただいた塩を舐めてみました。

…ほどよい塩辛さの中にも甘みにも似たうま味が口の中に広がります。

一粒一粒大きさの違う塩のザラザラした触感がさらにうまさを引き立ててくれるようです。

お塩だけでもこんなに美味しいんだ!と正直驚きました。

そして、塩は料理に使うだけでなく、いろいろな使い道があることも教えていただきました。

 

さらに、「これから塩の世話に行くから一緒についておいで」とのうれしいお言葉!

同席していた女性のお客さんとご一緒させていただきました。

向かった先は、佐賀地区の市街地を抜けて少し入野方面へ進んだところにあるビニールハウス。先ほど目にした場所です。

ここでは塩づくりの体験も行なっているそうです。

中を案内してもらいながら、塩づくりについてのプチ講座をしていただきました。

 

 塩工房取材 (3)

塩の素は・・・・ズバリ、海水!!

消防用の大きなホースで、海水を汲むのは、晴れの日が続いた大潮の満潮のときだけ。

「ほら、すぐそこに小さな川があるでしょ?

雨が降ると山の土砂やら川に流れているゴミなんかも海に出てきちゃうの。

塩を作る海水はキレイでなくっちゃできないからね。」

 塩工房取材 (5)

 

そして、汲んだ海水は貯水槽、ろ過機を何度も通って、少しずつ塩分濃度の濃い水“鹹水(かんすい)”になります。

水が滴り落ち、流れていく光景と音がなんとも心地がよくて、しばらくの間ぼーっと見入ってしまいました。

塩工房取材 (4)

 

さて、この3つの瓶には、“海水・鹹水(かんすい)・にがり”と書いてあります。

塩工房取材 (16) 塩工房取材 (15) 塩工房取材 (11)

それぞれ舐めてみました。

“海水”は…しょっぱいかな?少し甘みにも似たおいしさもあるような気もします。舐めただけでは辛いことはない。

“鹹水(かんすい)”は…うーん、しょっぱい!!喉にくる塩っ辛さがあります。これが潮の素か~。

“にがり”は…うわっ!苦っっ!!!でもこれが、お豆腐を作るときに使う“にがり”なんですって。

どうやってあんな美味しくなるんでしょう。すごいわ~。

 

さてさて、次は、“鹹水(かんすい)”から塩にする工程。

ここでビニールハウスの中へ!

並んだ木枠の中には、ろ過してできた鹹水が入れられており、日ごとに徐々に水分が蒸発し、塩の結晶が浮かび上がってきます。

箱の中の結晶の大きさを一定の大きさにするために、撹拌する作業を毎日行います。

塩工房取材 (5)

この日は雨だったので、ハウス内は暑くありませんが、真夏の天気の良い日は、なんと60℃まで上がるそうです!

箱ひとつひとつは、置き場所、海水の質など、それぞれ条件が違うため、たくさんある箱の中の塩は同じものが一つとしてありません。

それを見極めつつ、毎日、丁寧に撹拌するため、指先の指紋が削れ、ツルツルになることもあるそうです。

塩ができるまでにかかる日数は、夏場で1カ月!冬場では2~3か月もかかるとか!!

こうしてじっくり時間をかけてできたお塩には、火を入れるお塩よりも、たくさんのさまざまなミネラルが含まれているそうです。

 

最後に時間と愛情をこめて作られた塩を見せていただきました。

塩工房取材 (6) 塩工房取材 (7) 塩工房取材 (8)

四角い結晶、荒い粒、サラサラとした細かい粒。

どれも少しずつ、味が異なります。

この塩の個性を気に入って、お客さんの中には、できた時期や塩の形状などを指定される方もいるとのこと。

塩って奥が深いんですね。

 

木箱の中を撫でるようにかきまぜる姿や、塩の結晶を眺め「すっごくきれいでしょ」と笑う姿からも拓丸さん。

この仕事を誇りにし、塩に愛と情熱を注ぎこまれていることが伺えます。

塩はまさに自然の恵み。

ソルティーブさんの塩の話からも、私たちアイサーチが伝えたいことと共通する思いを垣間見た気がします。

いつもとはまた違った角度から海を見つめることで、あらためて自然の素晴らしさと大切さを学ぶことができました。

この美味しいお塩がこの先もずっと食べられるように

私たちにできることはなんだろうと考えていきたいですね。

 

拓丸さん、ソルティーブのみなさん、取材に協力していただき、

本当にありがとうございました!

 

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有限会社 ソルティーブ

〒789-1905

高知県幡多郡黒潮町灘333

TEL/FAX 0880-55-3226

 

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