ICERC 30th HISTORY これまでも、これからも、いっしょに。
いつまでもイルカ・クジラと出会える地球であるために。アイサーチは未来を担う子どもたちはもちろん、大人も専門家も垣根を超え、みんなで学び、考え、共感する仲間となり、共に活動しています。これまでの歩みを振り返ると共に活動に携わったたくさんの人たちの想いをたずねました。
1991年
ICERC Japan設立
競争社会の中で『誰もが平和で心豊かに生きられる世の中にしたい』と感じていたファウンダーの岩谷孝子は、「未来への大きなビジョンを描く調和的なネットワークがある」と聞き、オーストラリアで開催された第2回国際イルカ・クジラ会議に参加。プレゼンターたちの思いに感銘を受け、日本で会議を開催するために、オーストラリア非営利団体ICERC( アイサーチ)の姉妹団体としてICERC Japan( アイサーチ・ジャパン)を設立しました。
1994年
国際イルカ・クジラ会議
イルカ・クジラに対する人々の意識を高め、理解を深めるため、学者からアーティストまで、様々な分野の人が一堂に会し、イルカ・クジラとの関わりを語る場とした「国際イルカ・クジラ会議」。
この会議は1988年にオーストラリアで開催されてから、1999年まで8回開かれた。1994年、1998年には日本でも開催し、自然イルカ・クジラの暮らす海に、そして地球環境に少しでも配慮 との共生について、新しい価値観や意識を模索しました。
やりたい!と手を上げ続けた結果が今に活きています (松室 るみ子さん/ 染織KuzirAo)
アイサーチジャパン創立30周年おめでとうございます。
私は20代の頃、アイサーチでありとあらゆる活動に参加してきました。
イルカが人の心理に与える影響を調査してカナダまで学会発表に行ったり!
イルカの生態調査で御蔵島に行ったり!
絵を描いてグッズにしてもらったり!
営業に回ってイベントのスポンサーをお願いしたり!
フジテレビで記者発表に臨んだり!
旅行会社と組んでエコツアーを企画したり!
日本全国のウォッチング業者間のネットワークのきっかけを作ったり!
他にもこの期間の出会いを通して鯨が帰ってくる離島に住んだり、そこから愛知万博の粘土イルカイベントに出張に行ったり!
あー、楽しかったな
こんなことが出来たのも、はいはい!やりたい!と手を挙げ続けた結果です。
NPOやボランティア活動とは、自分のやりたいだけやりたいことが出来る活動だと思っています。
そしてこの経験が今の生活にも生きていて、日々鯨を感じ海を感じて選択をしながら生活をしています。
今冬も大好きなザトウクジラが帰ってきたようです。
これからも胸を張って鯨に会いに行けるように、人として地球に生きる責任を考えながら生活していきたいと思います。
皆さんもめいっぱい活動楽しんで!
アイサーチと皆さんのご活躍を応援しています。
「自然とともに生きる」を仕事と暮らしで両立 (大出 達弘さん//一級建築士事務所 kameplan architects)
この記事をお読みの方のほとんどは、初めましてですよね。大出達弘と申します。
ICERCには1997年に、当時行っていた「Back To Nature小笠原」プログラムへの参加をきっかけに入会。そのまま1998年の第7回国際イルカクジラ会議にスタッフとして参加、その後数年にわたり、小笠原プログラムや環境教育プログラムのコーディネーターとして活動していました。当時は東京で内装工事会社や設計事務所に勤めており、昼夜のない仕事中心の生活をしておりましたが、ICERCに入会してから、自分がやっている建築に関わる仕事と、「自然とともに生きる」という暮らしが両立できないかと考え出し、浜松にある環境共生住宅を広める住宅フランチャイズ会社に転職、移住しました。その後、環境共生住宅を得意とする一級建築士事務所「kameplan architects」を設立し、2011年に東京に戻ってきて現在に至ります。
ICERCの仲間とは古くは25年(!!)の付き合いになり、今でも日常的にLINEやSNS、年に数回会うと言った交流をしています。彼らとは生活環境や置かれる立場は違えども、根っこにある「自然とともに生きる」という価値観を共有したこともあり、「あまり多くを話さずともわかる」関係で、とても居心地の良い、長〜い付き合いになっています。おそらくこのまま一生付き合いが続くんだろうなぁと思っています。
実物のイルカ・クジラとはしばらく離れてしまってはいますが、いつでも太平洋の真ん中でブリーチしているザトウクジラを思い出すと、仲間と一緒にいるような気持ちになり、とても大切なきっかけをICERCはくれたなぁと思っています。私たちは活動から離れてしまいましたが、今のメンバーでぜひICERCを楽しみ、活動して、ウズマキを広げていってくれたらなぁと思っています。
G-SHOCK・BABY-G
アイサーチ・タイアップモデル販売開始
1994年よりコラボレーションモデルを通して、単なる支援ではなく、活動とリンクした商品展開など大切なパートナーとして共に歩んでいます。
「Love The Sea And The Earth」をこれからも
「イルクジ」の愛称と共に、G-SHOCKが語られるときに必ず話題に上がるほど、多くのお客様に愛されております。(コレクターの方もたくさんいます!)もちろん、私たち社員にとっても思い入れの深いモデルとして、ベテランから若手まで様々なメンバーが携わりながら企画に取り組んでいます。これからもイルカ・クジラと海の自然の素晴らしさを伝えるお手伝いを続けてまいります!
G-SHOCK公式ウェブサイト
(カシオ計算機株式会社 鄭さん 梅田さん 野村さん 轟さん)
御蔵島でのイルカの生態調査
90 年代始め、日本ではイルカ・クジラに関する情報が少なく、国内でのホエールウォッチングもスタートしたばかり。イルカとの共存を考え、まずはイルカを知るために、御蔵島で野生イルカの個体識別調査を行いました。
(現在は御蔵島観光協会が調査を継続しています)
イルカの島で体験し感動したことを心に (藤原 三恵子さん/海を想うアクセサリー作家 Cicro)
~ つながるアイサーチ!たくさんのご縁をありがとう!!~
どんなアニメ番組より『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』が大好きで弟子入りを夢見ていた幼少期。でも気付けば会社勤めの都会暮らし。そんなある日、大好きだったイルカの夢を見て子供の頃の想いが再燃!”イルカに関わる事!何かしたい!”と。即ネットで検索→アイサーチさんHIT!その後はもう勢いでした(笑)。運良く御蔵島でのイルカ調査にも参加させていただき、そのご縁から長野の山間部に住む子供達と御蔵の海を繋ぐプログラムのスタッフや飼育下のイルカのお世話等たくさんの貴重な経験をさせていただきました。アイサーチボラから少し離れた後も、イルカの島で体験し感動したことを少しでも多くの人に知ってもらいたい、それがイルカ達を守ることに繋がればと、Cicro(スペイン語で”循環”)と屋号を掲げ海を想うアクセサリーや雑貨、ビーチクリーンイベントを企画するなど、私のライフワークになっていきました。
コロナ禍でイベントは厳しくなりましたが個人でのビーチ&タウンクリーンに海中クリーン、キッズスクールでの環境教育や逗子葉山の建物再生プロジェクトにもご縁をいただき、現在もアイサーチで培った想いを紡ぎ活動しています。
”All As One”この言葉とアイサーチでいただいたたくさんのご縁は私の宝物です!
私の人生を豊かなものにしてくださったアイサーチの皆様本当にありがとうございます!
そして!アイサーチ30周年!!おめでとうございます!!!
1996年
[Blue Dolphin’s Natural Soap]
環境に優しい純石けん発売開始
イルカ・クジラの暮らす海に、そして地球環境に少しでも配慮 との共生について、新しい価値観や意識を模索しました。
した生活をするためのアクションの1つとして、植物油から作
られた純石けんを1996年から販売しています。石けんの製造
は、障がい者の経済的自立支援を補助金に頼らずに運営さ
れている㈲ねば塾で作られています。
アイサーチ・ジャパン オンラインショップでは、純石けんをはじめとする地球とカラダに優しいナチュラルライフを提案しています。オリジナルグッズやイルクジグッズも!
1998年
全国10カ所でイルカ・クジラ ウォッチングプログラム
「エコロジカル・ウォッチング」実施
”All as One”
~つながりの中で生きる~
弧は天空にして、空を翔ける鳥あり。
東西南北に天空の要ありて、宇宙を司るなり。
東西に都開け、南北は峰連なり、獣、皆同じ道を歩み、
東西に近く、草木、南北にありて、峰に近し。
その中間に人あり。
今、まさに大海の友と手を結ばんとす。
人、天地宇宙より、生気を受け、又、それを還元せんとするは、これ、全て、万物の法(ことわり)なり。
1998年に行われた国際イルカ・クジラ会議のテーマである ”All as One” ~つながりの中で生きる~ は、今もアイサーチで大切にしているメッセージのひとつです。
この地球には、さまざまな生命が暮らしています。見上げれば青く澄んだ空がどこまでも広がり、夜には星々の輝きをみることができ、大地には、街もあれば、山々もあり、人も動物も皆が暮らしています。大気も水も命もこの地球の中でめぐりめぐる。イルカ・クジラを通して、そんな自然のありのままの姿を感じ、寄り添うことができたらと思います。
2001年
イルカ・クジラ ヒューマン基金助成事業
(日本と世界のイルカ・クジラ研究のべ18団体を支援 ~2004)
代表・大下英和、事務局長・山口ひろみが就任。「国際イルカクジラ会議」を主催する団体から「社会に発信する=環境教育」団体に変化していきました。
人生で一番楽しい時間をスタッフとして経験(中崎正代さん/イラストレーター)
1998年に開催された第7回国際イルカクジラ会議が終わって、アイサーチはひとつの転換期を迎えていました。代表の交代などにより活動スタイルも大きく変わり、拠点としていた代々木上原から縁あってわたしが勤めていた銀座のアロマテラピーショップが入っていたビルの2階に移転しました。
また1階のアロマテラピーショップの一部がアイサーチ銀座PRステーションとして物販をはじめ、メンバーの交流の拠点となりました。海、そしてイルカやクジラなど自然を愛するアイサーチのメンバーとアロマテラピーショップに集まる顧客にはエコでナチュラルなライフスタイルという共通点があり、どちらにも違和感なく受け入れてもらうことができ、ときには相乗効果も生まれました。2階にオフィスがあることで、当時のぴろり(山口)事務局長とわたしは常に情報共有をすることができ、とてつもない野望企画を考えたり、いつもさまざまなアイディアを出し合ってPRステーションを運営。
メンバー限定のアロマテラピー講習などコラボ企画もたびたび開催しました。
月に1度、当時の代表大下氏やコアな活動メンバーが集まって、1階の講習ルームを利用して活動のミーティングやフリッパーの編集会議を行ってました。
時は流れ、今はそれぞれ違った生活スタイルを生きている”チーム銀座”。今思うと、自分の人生の中で一番楽しいひとときだったなあと懐かしく思い出されます。今でも海を見るのが大好き。時々鎌倉に海を見に行くのが楽しみとなっています。
2003年 ~
イルカ・クジラウォッチングサミット(2004・2006)
展示企画「イルカ・クジラ ステーション2003」
「イルカ・クジラまつり」(レクチャー・ねんど教室など)
未来をつくる大きな力を持つ子どもたちの力になれるよう「教育」へと活動をシフト。以降、子ども向け環境学習ワークショップを各地の環境イベントや環境施設、学校などにてプログラムを実施しています。
造形家としてできることで関わり続けていきたい(成田 穣さん/造形家)
これまで造形家という立場から様々なスタンスでアイサーチと関わってきました。
作り方の考案を担当した『粘土でイルカを作ろうワークショップ』。今の作り方に落ち着くまでいろいろな試行錯誤がありました。この作り方はまったくのオリジナルというわけではなくて、他の造形作家の方が紹介していた手法を自分なりにアレンジして、何回も作って、作って、今まで何頭作ったかわからないぐらい。そして実際にワークショップで実践してみて、子供たちに伝わりやすいワード、たとえば「つぶす」→「たいらに、おせんべいみたいに」と置き換えたり、なるべく粘土の切りくずゴミが出ないように工夫してみたり。でも一番予想外だったのは子供の手のひらの暖かさで粘土がすぐに乾いてしまう事でした。
24年前、お台場での第7回国際イルカクジラ会議で実寸大(約2m)のカマイルカを制作したのがアイサーチとイルカクジラとの最初の関わりでした。当時はイルカクジラに興味や関心があったわけではなかったので、カマイルカを制作することで初めて感じた、形の美しさ、面白さ、不思議さはとても新鮮でした。
今でもイルカクジラを作りながら、彼らはどんな進化を経てこの形になったのか…そんなことを考えるだけでワクワクしてきます。
形を自分の手で作ること、そして作ることで形の魅力を感じることの面白さ。
そんなことを少しでも多くの方に感じて頂けるように、自分のできることでこれからも関わり続けていきたいと思っています。
【 制作物/考案 】
実寸大(約2m)カマイルカ/タイセイヨウマダライルカ、1/100クジラ模型
子供向けワークショップ『粘土でイルカ/ザトウクジラを作ろう』作り方
大人向けワークショップ『粘土でザトウクジラ/タイセイヨウマダライルカ/シャチを作ろう』作り方
日本で出会える約30種類のイルカ・クジラを図鑑のように表した「Tシャツミュージアム」。展示物ひとつからも学びが広がります。
小学校の夏の特別教室「海の環境学習ねんどでイルカをつくろう!」。工作はもちろん、クイズや大きさ体験など遊びを通して、イルカ・クジラの生態や暮らしている海の環境を考えます。
サッカーチーム”川崎フロンターレ”のホームスタジアムで開催されるエコをテーマにしたイベント「エコ暮らしこ」では2011年から毎年出展しています。
2004年
イルカ・クジラウォッチング全国ネットワーク発足
2005年
EXPO2005愛・地球博(地球市民村) 出展
“自然の叡智”をテーマとした「愛・地球博」では、持続可能な社会に向けてNPO/NGOが集う小パビリオン「地球市民村」へ海のごみ問題に取り組むJEAN(クリーンアップ全国事務局)と共同出展しました。
多くの人との出会いが今のアイサーチの主体に(鎌田正比古さん/クリエイティブディレクター)
ハワイ・マウイ島で30歳の頃初めてザトウクジラを見ました。今まで見た生き物で最大、ゆったりと動くその姿はいまでも目に焼き付いています。
その後クジラの図鑑やグッズを買いあさり、ある時「クジラの腕時計がある」ことを知りました、それが俗に言う「G-SHOCK-イルカクジラモデル」で1997年のモデルがアイサーチで先行販売していたので予約をした事がアイサーチを知るきっかけでした。
アイサーチとは一体どんな団体なのかな?と興味半分で連絡を取り代々木上原のオフィスに遊びに行きました、当時のアイサーチメンバーは多彩でした、イルカクジラが好きな人はもちろん御蔵島でイルカの個体識別をしているグループ、自然の中で環境負荷のない生活を目指す人、ドルフィンスイムやウオッチングの推進を取り組んでいる人、イルカにスピリチャルを感じている人、本当に様々でした。私にとってはかなりカルチャーショックだったことを覚えています。そしてファウンダーの岩谷さんと会い色々話をしたところ、来年(1998年)に日本で「国際イルカクジラ会議」を開催するために現在準備中であることを聞かされました。私は生業として「イベント、博物館、博覧会の展示など」のディレクター・デザイナーをしていたこともあり「何か手伝えることがあれば…」と申し出たところ「イルカの使者がやってきた!」と歓迎?されたのです。
1年後に国際会議をすることだけは決まっていましたが、日程、会場、プログラムはまだ何も決まっていないという状況にひたすらびっくりしたものです。
「これは大変なことに足を突っ込んだかな?」と思いながらも仲間たちと夜な夜な集まって終電の時間を気にしながら「国際会議でやりたいこと」「日本でやるからにはオリジナルな企画」「各担当をどうするか」など週に2〜3回は集まって話し合っていました。今思うと若いから出来たんだなぁと。
国際イルカクジラ会議は”All as One”〜つながりの中で生きる〜をテーマに海外プレゼンター(イルカ・クジラの研究者)を招いて講演やデスカッションをメイン会場(東京)、自然の中でワークショップを南伊豆会場、日本全国のイルカ・クジラのウオッチングポイント10ヶ所をツアーしていく3つの柱が決まり、各チームで準備を進めていき、私は全体の取りまとめ、スポンサー、会場探し、会場構成、予算管理を担当し「第6回国際イルカ・クジラ会議 オーストラリア」にも視察に行きました。
目まぐるしい一年が過ぎて無事終了した時は、みんなもそうだったと思うけど「ヌケガラ」状態、半年くらいはオフィスに寄り付かなかったと思います。
その後、アイサーチの代表が大下君に変わりパワフルな事務局長 山口さんと共に体制が一新、「国際イルカ・クジラ会議」を主催する団体から「社会に発信する=環境教育」団体に変化していきました。当時、私の子どもが小学生と幼稚園生だったこともあり、「子どもたちに何を伝えられるか、何を残せるか」と思っていたので子どもたちや親が気軽に参加できるイベントを考え、ミニイベント等を行ってきました。そして2003年、海洋ごみの調査やクリーンアップキャンペーンをしているJEANの小島さんからアイサーチに2005年愛・地球博の地球市民村に共同で出展しないかというお誘いがあったのです。
地球市民村は持続可能な社会に向けてNPO/NGOが集い小パビリオンを1ヶ月運営、展示プログラム、ワークショッププログラムを提供、日本全国から30団体が参加する今までに類を見ないイベントでした。このイベントに出展するにはマンパワーが圧倒的に足りない、1ヶ月間パビリオン運営と毎日のワークショップ、アイサーチでこんなに長い期間イベントをやったことは今までになく不安もありましたが「一般の人たちや子供たちに触れ合ってイルカクジラや海環境のことを伝えることができる」またとないチャンスということで夏休み8月に出展することになりました。
2005年まで2年、その間に「ボランティアスタッフ研修」「会場視察」「展示・ワークショッププログラム」などやることは盛りだくさん、だんだんと形になっていきました
パビリン名「1・2・3・Sea Go!!」はパビリオンを訪れた子供たちが展示やプログラムに触れることで「海に行きたい!」と思ってもらいたい、そんな思いからJEANの小島さんが名づけてくれまた。
スタッフユニフォームは「夏の海!」ビーサン、Tシャツ、アロハ、頭に手ぬぐいで決まりでしょー! 徹底的に楽しい、ワクワクドキドキできるものに展示、ワークショッププログラムの参加者はもちろんスタッフも含め楽しめる空間を創りたいと思い色々実験的なことも含め計画していきました。
「実寸大のザトウクジラ体感」会場の床モザイクカーペット。「日本で見られるイルカクジラ」Tシャツにイルカやクジラをプリントしてデータや棲んでいる場所を紹介。およそ30枚のTシャツが出来上がりました。「海辺の瓶詰め」日本各地の砂浜の砂、漂着物をメンバーたちに送ってもらい瓶詰めにして展示、砂の色、形、いろいろな漂着物が20箇所集まりました。
ワークショップは造型師の成田くんが考案してくれた「ねんどイルカ」小学生低学年の子でも手順に従ってイルカの生態を学びながら自分だけのオリジナルのイルカを作れる「夏休みの宿題」にぴったりなプログラム。
期間中に「夏祭り」をやるとのことで、何か夏祭りらしい縁日イベントが欲しいなぁと思って考えたのが「金魚すくい」ならぬ「イルカすくい」ビニールプールの中にいるイルカ・クジラを海のゴミを排除して救うゲーム。夏祭り当日は私もテキ屋の親父風にイルカすくいを担当していました。
地球市民村参加後、地球環境パートナーシッププラザ、丸の内さえずり館、エコプロダクツ展など様々な場所でアイサーチの活動、イルカクジラの情報、ウオッチングポイントの紹介等を子供が見に来て楽しんで体験できる展示を企画、実施していきました。
今でもアイサーチのイベントで「イルカすくい」「Tシャツミュージアム」などは現役で活躍しているとか。喜ばしいことです。
プログラムだけでなく「地球市民村」の時にボランティアスタッフで活躍していた人たちが現在のアイサーチスタッフの主体となって活動していることが地球市民村に参加して得た一番の功績だと思っています。
今後もご活躍を!
同じ思いをもってクジラを知ってもらうきっかけになる絵を
(whale artist あらたひとむ さん)
アイサーチジャパン設立30周年おめでとうございます。
思えば2004年のG-SHOCKイルカクジラモデルのバックライトデザインからですので16年以上ご一緒させていただいております。
2005年の愛知万博では「一生に一度は万博!」を合言葉にG-SHOCKのスナメリモデルや万博で配布する絵本冊子や来館ハンコなど作らせていただいた事を昨日のことのように覚えております。
イルカ・クジラが好き。楽しくイルカやクジラと海の自然の事を学べる活動が、僕がクジラを描き続ける事と共通する部分が多く、ご一緒させていただく毎に新しい発見があり勉強になっております。
僕も2020年でクジラを描き続けて30年になりました。クジラが大好き。クジラを知ってもらうきっかけを作りたい。をテーマにクジラやイルカたちを生物学的におかしくならないようにギリギリまでシンプルにし、かわいいと言っていただけるイラストやデザインを心がけて描いています。
ジャンルにこだわらずクジラにこだわり、イラストやデザイン、絵本、立体、音楽など様々な方法でクジラを表現しています。
2021年は365日毎日ある何かの日をクジラにからめて紹介する「今日は何の鯨 365日で学ぶクジラトリビア」という作品を制作しSNSで毎日アップしました。クジラの生体や歴史、不思議なことまで今までにない一般の方にも興味を持っていただけるようなクジラ図鑑的な作品になったと思います。
これからも「いつまでもイルカ・クジラと出会える地球であるために。わたしたちができること」というアイサーチ・ジャパンさんのモットーと同じ気持ちでたくさんの人にクジラを知ってもらうきっかけになる作品を作り続けていきたいと思います。
ホームぺージ
https://whale-maker.com/
2009年
「シャチ調査同行型ボランティアツアー」
(調査実施:さかまた組 北海道・釧路)
北海道にてシャチの調査や観察プログラムを行っている「さかまた組」に同行。
さかまた組の笹森さんをはじめとする、日本各地のウォッチング関係者・研究者・写真家などプロフェッショナルな方々には、レクチャーで講演いただくなど、さまざまな形で協力いただいています。
祝30周年! ICERC Japan へ愛を込めて(笹森 琴絵さん/自然写真家・海洋生物調査員)
30周年、おめでとうございます。「愛・地球博 地球市民村」「シャチ調査同行型ボランティアツアー」などなど、20年に亘りおつきあいいただき世代交代も見てきた私には、ICERC Japan30周年は特別に感慨深いものがあります。同士と呼べる歴代スタッフも彼らとの活動も全てが懐かしく、改めて感謝をかみしめています。海の応援団員を増やすため、イルクジに関わる人々をつなぎ続けたこれまでのICERCの想い」はぜひ後継しつつ、私たちがかつて経験したことのない環境変化が待ち受けるという未来にむけて新生ICERCだからこそできる人と海の生き物との新たなつながり方の模索へと、風を、いえ波を起こしてください。これからもずっと応援していますよ!
2016年
水のつながり
今、あなたがここにいる、同じ時間にイルカ・クジラは海で悠々と泳ぎ、波に乗って遊んでいることでしょう。
街に住む私たちの暮らしと、海に棲む彼らの暮らしは、水でつながっています。
水は、雨となって、森を豊かにし、土の栄養を含んで、川となり、私たちの暮らす街を通って、海へと流れていきます。
そして、太陽の熱で水蒸気となり、再び、空へ…。
すべての生命と、同じ水をわかちあって生活する私たち。
だから、できるだけダメージを与えずに自然の中へと還したい。
蛇口の向こう側に、
イルカ・クジラの棲む海を感じることができますか?
ずっと大切にしてきた想いが四半世紀を迎え目に見える形になりました。『今、あなたがここにいる、同じ時間にイルカ・クジラは海で悠々と泳ぎ、波に乗って遊んでいることでしょう。街に住む私たちの暮らしと、海に棲む彼らの暮らしは、水でつながっています。』大きな水の循環の中に、地球に生きるすべての生命とのつながりがある。そして、今、同じ時を、私たちとイルカ・クジラは生きている。
フリーペーパー”FLIPPER”
会報誌として1991年より発行されてきた”FLIPPER”は現在、フリーペーパーとしてより多くの人たちにメッセージを伝えるツールとなっています。
いつか研究成果をアイサーチにも届けたい!(大枝亮さん/筑波大 大学院生)
私は現在、筑波大学大学院に所属しており、連携大学院という形で国立科学博物館の田島木綿子先生の下で漂着鯨類の胃からみつかるプラスチックなどの異物についての研究を行っています。まだ、研究活動を始めたばかりの新参者であり、様々な方の力をお借りして研究というものについて学んでいるところです。
私がアイサーチと出会ったのは、2005年の愛・地球博でした。当時小学2年生だった私は一頭のイルカのぬいぐるみをきっかけにイルカが好きになっただけのただの少年でした。それが、アイサーチと出会ったことで、彼ら自身や彼らを取り巻く環境といったものについて興味を持ち、学ぶようになっていきました。
初めて参加した「ねんどいるか」のワークショップの中で、クジラの胃から出てきたごみの紹介がありました。ごみは国立科学博物館収蔵の標本で、現在それらを用いて研究をする立場になったのかと思うと、なかなかに感慨深いものがあります。
この「ごみの写真」や「水のつながりのタペストリー」はアイサーチが当時から参加者に届けようとしてきたメッセージで、我々人間の活動がイルカ・クジラに繋がっているということを印象付けるものであったと思います。私もこのメッセージに強く影響を受けた人間の一人です。それ以来、私は「人間の活動がイルカ・クジラに影響を与えているのだとしたら、それを理解し解決するのも人間がやるべきでは」という考えを持つようになりました。それが現在の研究テーマにも反映されています。
アイサーチには鯨類に対しての興味を持ち続けるきっかけも多くいただきました。愛・地球博以降は子どもボランティアとして多くのイベントに関わったし、アイサーチをきっかけに高知や石垣島にも行きました。現在の指導教員である田島先生と初めてお会いしたのもFLIPPERの取材に同行した時のことです。アイサーチの活動の中でお世話になった多くの方々にはとても感謝しています。皆様のおかげで得られた経験は私の血となり肉となっています。
現在はイベント出展に参加するボランティアとしては活動できていませんが、私の研究成果をアイサーチにも届けることができればと思いながら活動しています。
最後に、アイサーチ・ジャパンの設立30周年おめでとうございます。これからもアイサーチが、イルカ・クジラに興味のある人たちがもう一歩踏み込んだところへ入っていくきっかけになり続けてくれることを願っています。
2018年
イルクジ会(現:イルクジカフェ)スタート
代表・相良菜央、事務局長・石塚誉子が就任。これまで築いてきた環境教育をベースに、関わる人ひとりひとりが主役となり、より深い学びができる場づくりを行っています。
自分の店からも「気をつける」を気づくような発信を
(坂元将志さん/Diver’s Cafeオーナー)
神奈川県藤沢市でダイビングショップ&カフェバーを経営しており、アイサーチのサポートショップとしてご来店されたお客様に様々な働きかけを行っています。仲間からはマスターと呼ばれていますので、皆様もお気軽にお声掛けください。
私とアイサーチとの出会いは、1枚の小さなシールでした。それはアイサーチのロゴが入った寄付シールで、あるメーカーさんの商品に貼られていました。
気になったのでどんな団体なのかと調べてみると、それは環境教育団体のものでした。当時、社会貢献をしたいと考えていた私はいろいろな団体を調べていましたが、今一つ心を動かすような団体には巡りあえていませんでした。
数あるボランティア団体の活動は、主にゴミ拾いが中心です。ですが、アイサーチは違いました。もちろんゴミ拾いも行うのですが、アイサーチは根本に『教育』があります。そこが他団体と違うところ。私が気に入ったところです。
「大切なのはゴミを拾う事よりもゴミを捨てない事。」
どうしてイルカやクジラのお腹の中にゴミがあるのか?どうして海にゴミが流れてくるのか?
昨今、海にゴミを投げ入れる人はさすがに減りました。なのに海にはゴミが絶えません。皆さん『気付かずに』『意図せず』があるのではないでしょうか?割り箸やストローの袋が風で飛ばされてませんか?
「気をつける」を気付かせてくれるアイサーチのような団体のボランティアをやっていることを、私は誇りに思います。
私のお店ではアイサーチのオリジナルコースターを使用していて、「海」と「ゴミ」についてお話しをする良いきっかけになっています。これからも、1人でも多くの方々に少しだけ「気をつける」を意識していただけたら良いなと考えています。
2020年
オンラインイベント導入
大勢の人と集まれなくても今できることをしたいと、ウェブコンテンツやオンラインカフェ・イベントの開催など…培ってきた経験を活かして新しい手法を導入。そこには、これまで私たちがイルカ・クジラを思ってきたときと同じ「未来に向けて今できることを少しでもしよう」という思いがありました。
普段の生活の中から地球を想う
海の環境問題を考えたとき、ひとりひとりが問題を自分事として捉え、解決するために行動を起こすことが大切だと考えています。温暖化を解決するための電力サービス「ハチドリ電力」を選ぶことで電気利用料金の一部がアイサーチに寄付できるようになりました。
同じ思いで温暖化を伝えてきたい
(株式会社ボーダレス・ジャパン
ハチドリ電力 代表 小野悠希さん)
30周年おめでとうございます!
ハチドリ電力は、毎月の電気代の1%を応援したい支援団体へ支援できる仕組みをつくっており、アイサーチ・ジャパンも支援団体として登録いただいております。
アイサーチ・ジャパンを支援している人は2021年12月時点で335人になりました。
ハチドリ電力が解決を目指す地球温暖化は、全人類に関係する社会問題です。ですが、自分ごととして捉えている人はまだまだ多くありません。体験学習等、アイサーチ・ジャパンの素晴らしい活動を通じて、環境問題を自分ごととして捉える人が増えてほしいと願っています。
2021年
アイサーチ・ジャパン設立30周年
「いつまでもイルカ・クジラと出会える地球であるために」
アイサーチの活動の中心は一人ひとりの心に「未来をつくる種をまく」こと。これからもイルカ・クジラと海を思う仲間たちと共に「いつまでもイルカ・クジラに出会える地球」を育んでいこうと思います。
命のつながり
地球の長い歴史の中で進化を遂げてきた命のつながり
小さな生き物から大きなクジラまでの命のつながり
ヒトもまたそのつながりの中に生きている
アイサーチ・ジャパン設立30 周年のキービジュアル『イノチノツナガリ』を水棲生物作家の繁田 穂波さんに描いていただきました。キービジュアルに込められた想いとは、どのようなものでしょうか?アイサーチ・ジャパン代表 相良 菜央が繁田 穂波さんにお話を聞きました。
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