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イルカのアイコン 野生のイルカに魅せられてーあんりさんの挑戦


ドルフィンスマイル
オーナー あんりさん

 あんりさんが、野生のイルカに興味を持ったのは、オリンピック選手の女性がバハマのイルカと泳いでいる写真集を見て「こんな女性になりたい!」と思ったのが始まりです。野生のイルカと泳ぎたくてオーストラリアならば出来るのではと海外まで行ってみたのですが、餌付けされているイルカだったり、上から見るだけだったり・・・思い描いていたのとは違いました。帰国後、日本でもイルカと泳げる三宅島や御蔵島のことを知り「私がやりたかったのはこれ!」と、東京都自然ガイドの勉強をして認定を取得し、三宅島でガイドとして働き始めました。

 能登島のイルカのことを知ったのは、自然ガイドの講習でのこと。講習には様々な先生が来られていて、その中で能登のイルカを研究している先生が「能登島ではドルフィンスイムはあるが地元のガイドが定着しておらず、来た人が好き勝手にジェットスキーで追いかけ回したり、浮き輪で入って泳いで行ったりそこらに路駐したりしてしまってる」と指摘されていました。能登島では、三宅島や御蔵島のように条例やルールが定まっているわけではなく、海にいる生き物や海の危険などについて説明するガイドがいない状況でドルフィンスイムが行われていることを知りました。

 遠くに行かなくても、本州でもミナミハンドウイルカと泳げる場所があることに感激したと同時に、そのような現状を何とかしたいと思い、能登へ移住。
 それからは、イルカや海の生き物のこと、ルールや気をつけなければいけないことをもっとしっかり伝えながらドルフィンスイムをやりたいという思いで、地元の船長さんたちにもルールがない中でやることの危険や、他の地域でドルフィンスイムがどんなふうに行われているのかなどを10年かけて伝えてきました。そして2014年、ついにドルフィンスマイルをオープンさせることができたのです。

ドルフィンスマイル

  所在地:石川県七尾市能登島向田町そわじ浦
   TEL:090−7088−3219
WEB SITE:https://notojima-ds.shopinfo.jp/

編集後記

 お店ができるまでは、港にテントやタープを張って着替えてポリタンクのシャワーを使ってやっていたそうなのですが、テントやタープというのは強風が吹けば飛んで行ってしまうこともあるし、毎度組み立てや後片付けをするのも一苦労です。水が入った重いポリタンクも、一つや二つじゃないのにそれを持って移動したりはそう簡単ではありません。それでもずっとやり続けていたと話を聞いて、大変さが分かるのでびっくりしました。

文:sao

⭐︎FLIPPER 185号に掲載では、本編として、能登島のイルカたちの様子やドルフィンスマイルの取り組みを紹介しています。


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