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活動レポート

イルカのアイコン オンラインイルクジカフェ「考えあおう!海の環境問題~プラスチック編~」


 最近、テレビ番組や新聞などのメディアでも話題になっている「プラスチック問題」。私たちの身近にあふれているプラスチックの使い方や捨て方に、疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回のイルクジカフェは、今年1月に行った「プラスチックについて考えあう会」の第二弾として一般公開のイベントとして行いました。プラスチックの使い方や捨て方についてのアイデアも紹介していきますので、ご参考になれば幸いです。

 まず、プラスチックのイメージを参加者に聞くと、「便利なもの」、「今の生活になくてはいけないもの」といった率直な意見が聞かれました。使い捨てプラスチックのスプーンやフォークなども有料化される予定の「プラスチック新法案」が今年3月に閣議決定したことを受けて、「これからはマイ箸を使うなどしてプラスチックの使用量を減らしていく必要がある」といった意見も出ました。
 また、昨年7月からレジ袋が有料になってからもう半年以上が経過していますが、レジ袋の使用量は減らせているのでしょうか?家庭で出たゴミを一時的にためておくためにビニール袋を使う方も多いと思いますが、レジ袋を入手する機会が減ると新たにビニール袋を買う必要が出てきてしまいます。参加者の中にはビニール袋を買わなくても済むように工夫している人が多数いました。例えば、配達時に使われた袋をゴミ袋に使うことや、生ごみやペットの糞などには匂いが漏れにくいパンの包装用袋を使うこと、繰り返し使うことなどが挙げられました。

 次に、グループで分かれて行ったフリートークなどで出てきた印象的な話題や意見について紹介します。
 海に捨てられたプラスチックがどこから来るかというと、実は、海とは遠い街中で捨てられたごみも海洋プラっすチックごみになりうるのです。今回出てきた意見の中に、「プラスチックの購入、使用は決して悪いことではなく、きちんとごみとして処理しないことが問題」というものがありました。結局のところ、ごみが海へ流れ出すことを食い止めるためには、一人一人の行動が大切なのです
 では、一人一人が自分の行動を見直し問題解決に向かうためには、どうすればよいでしょうか。ホエールウォッチングに行ったとき、いいクジラに会えるように近くの浜で友だちとごみ拾いしているという人もいました。「仔クジラを見るとまた帰ってきてくれるといいなと思って、きれいな海にしようと思う」とも語っていました。このように、自分の好きな生き物にまた会える海を守りたいという気持ちをもつことは、プラスチック問題解決の突破口になるかもしれません。
 他にも、参加者それぞれの経験や仕事上の知識を生かした議論もありました。償却するプラスチックが減ると、プラスチックは着火剤になっているため焼却炉の温度が上がらず困ることもあるそうです。また、プラスチックを炉で燃やすと、熱やCO2の排出量が増加してしまうそうです。

 「今回のイベントを『みんなで考えあおう』というタイトルにしたのは、考え方や価値観が違う一人一人の輝きがあってこそ、未来の光になっていくと思っているからです。」と代表の相良が言いました。
 どうすれば海に流れていくゴミを減らせるのか。この答えはいまだに分かりません。しかし、一人一人の気持ちと、それに基づいた行動により問題解決の突破口が見えてくるかもしれません。有意義な意見交換を通してそんなことに気付けた、イルクジカフェでした。

(ボランティアスタッフM)


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