【世界のイルカクジラニュース】南太平洋に浮かぶ無人島に3800万個のプラスチックごみ
前回に続いて、海のごみを話題にしたニュースをお伝えします。
こちらは、世界的なニュースになったある無人島の大量ごみの記事です。
いきものは本来、きちんとした住処を持っています。
それを人の出したごみで補っているなんて…
ごみ一つないきれいな砂浜や海岸を見てみたいですね。
人間のごみが他の生物に与えている危機的状況について、この秋、あらためて意識を向けてみませんか。
秋は 、拾って調べるクリーンアップが全国各地で実施されます。
一般社団法人JEAN(Japan Environmental Action Network)さんのホームページでは、全国のクリーンアップ情報が掲載されています。
1人ではなかなか取り組むのが難しいですが、みんなでやれば理解も深まり、楽しさも倍増!
ぜひみなさんも参加してみてくださいね。
南太平洋に浮かぶ無人島に3800万個のプラスチックごみ
英ガーディアン紙電子版より
2017年5月15日付け
ユネスコの世界遺産登録地で、生態系には事実上手が付けられていない世界で数か所ある環礁の一つであり、ピトケアン諸島4島のうち最大の島であるヘンダーソン島が、18トンのプラスチックごみに覆われているという。
遠く離れたこの場所が、人間の出したごみが原因で汚染の度合いが最も高い場所の一つとなっていることが明らかになった。
堆積ごみのうち99.8パーセントが汚染プラスチックである。
この無人島に生息するカニ類の一部は、打ち上げられるプラスチックごみを自分たちの家にしている。
写真の入れ物は化粧品の容器である。
今回の調査を行った研究者は、とても美しいカニたちが尖って壊れやすく有毒な古いプラスチックに住み着いて、かわいらしく走る姿に胸を痛めたという。
予想していなかった大量のごみに、研究者も絶句したようだ。
表面に見えず、下に埋もれているごみが68%もあり、総重量は17.6トンになるという。
毎日1万個以上のゴミが新たに漂着している。
研究者によれば、今やプラスチック汚染は世界の隅々にまで影響が及んでいて安全な場所はないとのこと。
また、どこの国もプラスチックごみに無関係とは言えないほど、世界中の国からのごみが確認できたそうだ。
私たち全員にこの責任があると研究者は述べている。
もはや議論をしている余裕はなく、気が遠くなるほどの量のごみが海に流れ込んでいる今、すぐに行動しなければならないと警鐘を鳴らしている。
<video> 動画
38m pieces of plastic found on uninhabited Henderson Island
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