【世界のイルカクジラニュース】船員たち、漁具に絡まったニタリクジラを救出
日本でもしばしば、誤って漁網に絡まってしまったクジラ、そして個人が人力で助けたというニュースを耳にすることがあります。
つい先日の小笠原・母島でロープが絡まったザトウクジラを助けたというニュースを聞いた人もいるのではないでしょうか。
クジラが漁網に絡まることでうまく呼吸ができなかったり、うまく泳ぐことができなかったりして、衰弱して死んでしまうこともあります。
記事にもあるように人がクジラを助けることは必ずしもいいことばかりではありません。
クジラが怯えて暴れたりしたらひとたまりもありませんね。
間違って網に絡まってしまわないことが一番ですが、もし海で困っているクジラを見つけたら、近くの役場や水族館・博物館などに連絡しましょう。
助かったクジラが元気に海で生きていくことを心から願っています。
船員たち、漁具に絡まったニタリクジラを救出
2016年1月5日付
Earth Touch News Network(アース・タッチ・ニュース・ネットワーク)より
救出劇の舞台はカナリア諸島(スペインの自治州のひとつで、大西洋モロッコ沖に浮かぶ7つの島々)の沖合。
船員たちはその日、体長13.7メートルのニタリクジラに遭遇。
救助が必要な状態だった。廃棄された漁具が、クジラの口元や尾ひれにひどく絡みつき潜水を妨げていた。
船員の一人が、ためらうことなく海に飛び込み、救助活動を開始した。
船員の話では、口元付近のロープはまるで馬の手綱のようだったという。
ロープの切断は至難の業だったと語っている。
潜水も数えきれないほどの回数だ。
一時間後、彼はなんとかクジラを解き放つことに成功した。
この成功は嬉しい限りだが、単独でのこの行為は非常に危険であることを知っておく必要がある。
クジラと救助する人間双方にとって危険だということである。
ニタリクジラの体重は40トン近くもある。
あの強力な尾の一振りだけで、泳いでいる人が気絶する可能性がある。
今回に似たような事態に遭遇した際には、地元の沿岸警備隊に連絡することが常に最善策である。
船員たちはクジラが速度と自信を取り戻す間の数分、クジラを見つめていたそうだ。
そのクジラにエサを食べる力が十分にあり、完全に回復していることを願おう!
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