ごみ箱の先で地球の未来を考える (明石市クリーンセンター)
FLIPPER181号の特集「私たちは海にやさしいことをしたい」の取材で明石市クリーンセンターに行ってきました。
本編は使用済み家庭用油のリサイクル事業について紹介しています。
今回のブログでは特別に見学させていただいたクリーンセンターについてお届けしたいと思います。
クリーンセンターは、ごみ処理場のこと。
ここでは毎日、市内を回るごみ収集車や持ち込まれたごみが処理されています。
大掃除や引っ越しで持ち込みをしたことをある人もいるでしょう。私もこれまで何度もお世話になりました。
「ごみを捨ててスッキリ~!」
ん?ちょっと待って。
ごみって、捨てた後どうなっているんでしょう?
運ばれてきたごみは深さ30mもある大きな大きなごみ箱に入れられます。
そして、巨大なクレーンで焼却炉へと入れられます。
まるでクレーンゲームみたいです!!自動のときもあれば手動もあるそう。これがなかなか難しいんだとか。
焼却炉は(メンテナンスなどもありますが)24時間365日ほぼフル稼働!
そうでないとすぐに満杯になってしまうほどのごみの量だそうです。
焼却時に発生する熱はボイラーで冷やされ蒸気を作ります。そして、蒸気がタービン発電機に送られることで電気を生み出します。
そうして作られる電気量は、なんと1日当たり約19500世帯分にもなるそうです!!
ごみ処理施設で熱を利用した施設などがあるのは知っていましたが、まさかごみの焼却から電気が生まれるなんて思ってもみませんでした。
もしかしたら、うちの電気もクリーンセンター産かも!?なんて。
ごみを燃やしたら消えてなくなるの?
いえいえ、そんなことはありません。燃やしたら灰になります。
煙突から灰が出ることはなく、燃え尽きた灰は集められて・・・・
埋め立てられるのです!
阪神淡路大震災の瓦礫で明石市の埋め立て場は予定をはるかに超えたスピードで埋まってしまいました。
そして、現在の埋め立て場が使えるのはあと20年ほどと言われています。
数十年なんてあっという間。
そのあとはどうなるんだろう・・・・
「ごみは消えてなくならない。だから、ごみを減らすことが今もっとも大切なんです。」
と職員さんは語ります。
今回、クリーンセンターを見学し、暮らしている街の取り組みを知るだけでなく、資源の重要性や可能性を知りました。
ごみの処理の仕方は自治体によって異なります。
みなさんもぜひお住いの自治体のごみ処理の仕組みを確かめてみてください。
地球の未来のために、普段の生活でできることのヒントがたくさん見つけられると思います。
(取材・文:いしづかたかこ)
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“FLIPPER”
明石市が行っている使用済み家庭用食用油のリサイクル事業について掲載しているFLIPPER181号もぜひご覧ください!
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https://www.city.akashi.lg.jp/kankyou/shigen_junkan_ka/